SUUNTOが迎える90年の歴史と未来の冒険への挑戦
2026年2月、フィンランドのアウトドアおよびダイブウォッチブランド「SUUNTO(スント)」は創業90周年を迎えます。1936年の設立以来、同社は冒険者たちと共に、スポーツウォッチやダイブコンピューターの分野で数々の革新を遂げてきました。この特別な節目を記念し、世界中でブランド展示やコミュニティイベントが開催され、フィンランドの職人技やデザイン、そして「冒険はマインドセットである」という理念が強調されます。
創業の物語
SUUNTOの歴史は、フィンランドの発明家トゥオマス・ヴォフロネンが、過酷な北欧環境に耐えうる正確で安定したコンパスを作ろうとしたことから始まりました。彼が開発した液体充填式コンパスは、正確さと革新性で知られ、フィンランドの厳しい自然環境への敬意を表する企業の基礎を築きました。トゥオマスが1939年に亡くなった後は、妻エリがその理念を守り、1950年代まで企業の成長を導きました。この精神は今もなお、すべてのSUUNTO製品に受け継がれています。
アウトドアの代名詞となったSUUNTO
SUUNTOにとって冒険とは、単に極限に挑むことではなく、心の持ち方によって形作られるものです。新しい発見への意欲、より高く、より遠く、より深く進むための思考が、彼らのコミュニティを結びつけています。1950年代から60年代にかけて、SUUNTOは数々の画期的な商品をリリースし、特に1965年に開発された水中コンパスは、ダイビング界に大きな革命をもたらしました。1997年、腕時計サイズのダイブコンピューター「Suunto Spyder」が登場したことで、一般のダイバーも本格的な機能を手軽に利用できるようになりました。
続いて1998年には、「Suunto Vector」が登場し、世界初の「ABCウォッチ」として新たなカテゴリーを開拓。このモデルは多くの登山者に必須の道具となりました。さらに、GPSウェアラブルの分野でも先駆者とされ、2000年代初頭にはゴルフ用GPSウォッチを開発しました。
データ解析におけるリーダーシップ
SUUNTOは、トレーニングにおける生理学的分析の分野でも革新を推進してきました。2004年に登場した「Suunto T6」は、心拍変動(HRV)に基づくトレーニング負荷のリアルタイム分析を提供し、運動効率を高める道具として重宝されました。さらに近年では、「ZoneSense」が導入され、ラボテストを必要としないリアルタイムの運動強度ガイダンスを実現する計画が進められています。
未来への展望
90周年を迎えるにあたって、SUUNTOは次の90年を見据えて、ナビゲーション、持久系パフォーマンス、生理学的インテリジェンス、材料の耐久性におけるさらなる進化を目指しています。また、環境に優しい製品設計や持続可能な運営を通じて、社会的責任も果たしていく方針です。
さらに、90周年を祝うために、世界各地でポップアップ展示やコミュニティイベントを企画中です。そこでの展示を通じて、SUUNTOの歴史に名を刻んできた製品や冒険者たちのストーリーを紹介し、未来を築く若き冒険者たちを称える予定です。
SUUNTOは、これからも「冒険はすべての人のためにある」という信念のもと、より多くの人々がアウトドアを楽しめるよう、包括的なコミュニティの構築に貢献し続けます。彼らの物語はまだ続きます。