次の灯株式会社(以下、次の灯)は、岡山県岡山市を拠点に、商用車の廃棄部品を再生し、希少金属を回収する新しい環境ビジネスモデルで注目を集めています。2026年4月には名古屋に新たな事業拠点が誕生し、全国の取引先への迅速な対応が可能になりました。
この名古屋拠点は、次の灯の事業戦略の要であるリサイクルバイヤーモデルをフルに活用するためのものです。商用トラックやバスから取り外されたDPF(ディーゼル微粒子フィルター)やSCR(選択的触媒還元)触媒を買取り、自社工場で再生処理することにより、経済的かつ環境的な価値を創出しています。
従来の廃棄モデルとの違い
従来型のビジネスモデルでは、使用済み部品は多くが廃棄されてしまい、その中に含まれる希少金属は海外に流出しました。次の灯は、これに対抗する形で、廃棄予定の部品を直接買い取り、リビルト品へと再生することで業界全体の循環性を確保しています。これは、日本国内における希少資源の自給率を高める大きな一歩です。
名古屋拠点を中心に全国5,000社超の取引先と連携している次の灯では、リードタイムの削減とともに、環境負荷の低減も図ることが可能です。同社の取り組みによって、これまでの廃棄物処理や輸入依存が改めて見直されています。
名古屋拠点の設計思想
名古屋拠点の設立にあたり、次の灯のCEO、黒川聖馬氏は、「名古屋はただの支店ではなく、日本の物流の中心地として機能させる」と述べています。この拠点では、岡山の工場での製造を効率化し、名古屋から全国への出荷機能を強化することで、迅速なサポートを実現します。
名古屋は東海、関西、関東の中間に位置し、全国の整備工場や運送会社とのアクセス向上に寄与します。このように、名古屋拠点は単なる出荷拠点ではなく、全国的な営業の中核を担う重要な役割を果たすと考えられています。
グローバルな視野での循環経済
次の灯は名古屋拠点の成功を国内にとどまらず、国際的な循環経済の構築へとつなげています。中期経営計画「Road to 10B」では、2031年までに売上100億円を目指し、海外市場への展開を視野に入れています。
再生されるプラチナやパラジウムの輸出需要は高まりつつあり、次の灯はASEAN諸国への供給体制を整えています。国内で回収した資源を国際市場に循環させることで、地域循環共生圏の国際的なモデルを形成しています。
地方創生と環境の未来
次の灯の事業は、地域創生やカーボンニュートラルの推進など、日本が直面する複数の課題に同時に取り組んでいます。特に、廃棄予定の商用車部品をリサイクルすることで、新品製造に伴うCO₂排出を削減し、地域経済の活性化に寄与しています。
次の灯の取り組みは、地元岡山の資源を活かしつつ、全国へと広がりはじめています。地球の持続可能性を考え、循環型社会の実現に貢献するこのビジネスモデルは、今後ますます重要な役割を果たすことでしょう。
地元の企業がグリーントランスフォーメーションを実現する一例として、次の灯に関心を持つ「次の灯」は必見です。最新の取り組みや詳細は、公式サイトでぜひご確認ください。