独奏の新たな挑戦
2026-09-14 16:31:23

築城玲子の「Ricercareプロジェクト」新作リサイタルが問いかける独奏の本質

築城玲子の「Ricercareプロジェクト #02」新作リサイタル



オランダのハーグを拠点に活躍するトラヴェルソおよびフルート奏者の築城玲子が、9月20日に両国門天ホールにて「Ricercareプロジェクト #02」と題したリサイタルを開催します。この公演では、山本和智による新作委嘱初演を中心に、約400年にわたる無伴奏フルート作品が披露されます。興味深いのは、これらの作品が時代の制約を超えた新たな試みとして位置づけられている点です。

「独奏」とは何か、再考される時代



築城玲子は、これまでHistorically Informed Performance(歴史的考証に基づく演奏)に特化した活動を行ってきましたが、最近ではその枠組み自体を見直したいという思いが芽生えています。彼女は、「独奏」の新たな形を探るべく、演奏行為を実験の場として提示する試みを始めました。今回のリサイタルは、彼女の音楽的探求の延長線上に位置し、独奏の本質に迫る重要なステップとなるでしょう。

新作初演を含む多彩なプログラム



リサイタルの中核には、山本和智による新作「フラウトトラヴェルソソロのための『餅【加熱前】』」があります。この作品は、古楽器であるフラウトトラヴェルソを用い、社会と音楽の関係性を問い直す根本的な内容を持っています。加えて、2023年に発表された福田拓人の『トラヴェルソのためのコントラクション』も再演され、現代のトラヴェルソ・レパートリーの定着が目指されています。

無伴奏フルートの多様な作品群



このリサイタルでは、様々な時代の無伴奏フルート作品が並びます。テレマンの『12の無伴奏ファンタジア』や、ヤコブ・ファン・エイクの『イギリスのナイチンゲール』、ドビュッシーの『シリンクス』などが演奏され、約400年の音楽が営まれます。また、築城自身が演奏する楽器も多彩で、ルネサンス・フルートからモダンフルートまで、時代を超えた音色が楽しめるでしょう。

聴衆との対話を重視



演奏の合間には、築城玲子自身による解説時間が設けられ、楽器の違いやプログラムの意図について聴衆との対話が図られます。「無伴奏」や「独奏」の概念を共に考える機会となることが期待されています。

開催詳細


  • - 公演名: 築城玲子 Ricercareプロジェクト #02 『Galette de riz (avant cuisson)`
  • - 日時: 2026年9月20日(日)14:00開演(13:30開場)
  • - 会場: 両国門天ホール(東京都墨田区)
  • - 出演: 築城玲子(トラヴェルソ/フルート)
  • - プログラム:
- 山本和智:フラウトトラヴェルソソロのための『餅【加熱前】』初演
- 福田拓人:トラヴェルソのためのコントラクション
- G. Ph. テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジアより
- J. ファン・エイク:イギリスのナイチンゲール
- C. ドビュッシー:シリンクス
- P. ヴァスクス:鳥たちのいる風景
  • - 料金: 一般 3,500円/学生(25歳以下)2,000円
  • - 形式: 事前予約制・全席自由・当日精算

音楽の新たな可能性を引き出すこの公演、ぜひお見逃しなく。


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