映画の感動をすべての人に!バリアフリー上映のご案内
国立映画アーカイブで、1985年の名作『それから』と1996年の『(ハル)』のバリアフリー上映が行われることが決定しました。このイベントは、映画監督・森田芳光の特集の一環として行われ、目や耳の不自由な方々にも、日本映画の名作を楽しむ機会を提供します。
開催情報
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『それから』バリアフリー上映: 12:30~(上映時間130分)
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『(ハル)』バリアフリー上映: 16:00~(上映時間119分)
- - 会場: 国立映画アーカイブ長瀬記念ホール OZU(東京都中央区京橋 3-7-6)
- - 料金: 障害者手帳をお持ちの方は、付添者1名まで無料
バリアフリー対策
この上映会では、聴覚障害のある方に向けて日本語字幕を提供し、ヒアリングループシステムを使って映画音声を増幅させることができます。また、視覚障害のある方にはFM配信で音声ガイドを行い、必要であればラジオの貸出も行います。これにより、映画鑑賞の機会を広げ、多様な観客に対しても配慮した環境を整えています。
作品紹介
『それから』 (1985)
森田芳光監督によるこの作品は、漱石文学の映画化に挑戦した文芸映画です。特に、モラトリアムの倦怠感を描いた独特のストーリーが魅力で、主演の松田優作が等身大の演技を見せます。この映画は、キネマ旬報のベスト・テンで1位を獲得するなど、森田監督の代表作の一つとして名を馳せています。
『(ハル)』 (1996)
『(ハル)』は、盛岡の美女・美津江(深津絵里)と東京の青年・昇(内野聖陽)とのパソコン通信を通じて描かれる物語です。彼らのやりとりを通じて、自己認識や感情の変化が生まれ、普遍的なコミュニケーションのドラマが見事に表現されています。この作品もまた、森田監督の繊細な演出と深い心理描写で多くの支持を得ています。
予約方法
バリアフリー上映の観覧を希望される方は、特にヒアリングループと音声ガイドを利用する方は事前予約が必要です。メールまたはFAXで、以下の情報を送信してください:
- - 希望の上映回(両方、または一方のみ)
- - 来場者全員の名前(付添者数も含む)
- - 希望席数とラジオ希望台数
- - 連絡先(電話番号またはメールアドレス)
申込先: assist@nfaj.go.jp
FAX: 03-3561-0830
申込期間: 2025年10月28日(火)から11月13日(木)まで。この期間内に定員に達した場合、締切りますのでお早めにご連絡ください。
さいごに
国立映画アーカイブでのこの特別企画は、映画を通じてより多くの人々に感動を届けるための素晴らしい試みです。この機会にぜひ、映画の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。詳しい情報については、国立映画アーカイブの公式ホームページもご覧ください。