中東情勢の影響が自動車整備業界を直撃
最近の調査によれば、鈑金塗装や自動車整備業者594社のうち、88.7%がシンナーや塗料の入手に支障が出ているとのことです。これは中東の情勢が不安定になったことに由来しており、供給不足と価格高騰が深刻化しています。自動車業界におけるこの状況は、今後の経営判断に影響を与える可能性があります。
調査の背景
車両の補修に欠かせない資材は、主にナフサ由来の化学品から作られています。しかし、中東情勢の緊迫化に伴い、これらの資材の供給が不安定になっています。2021年以降、塗料メーカー各社は価格の改定を行い、特に2026年になってからは「手に入らない」「希望の容量で買えない」といった声が多くなっています。
今般の調査結果は、プロトリオス社によるもので、中東情勢による資材の価格高騰や供給不足に関する実態を把握するために実施されました。
調査の概要
この調査は、全国の鈑金塗装業者や自動車整備事業者を対象に、Webアンケート形式で行われました。具体的にはシンナーや塗料、パーツクリーナー、エンジンオイルの入手状況や在庫状況を調査しました。594名の事業者からのデータを基に、分析が行われました。
具体的な調査結果
シンナーの入手状況
したがって、自動車関連業者が関心を持つ97%がシンナーの入手に何らかの困難を感じており、納期遅延も多発しています。通常通りに入手できている事業所はわずか1割強で、仕入れ価格も150%もの値上がりが報告されています。また、77.1%の事業者が在庫が「2カ月未満」と回答していることから、深刻な資材不足に直面している様子が見受けられます。
塗料の入手状況
次に塗料についてですが、半数以上の業者が「希望する量で購入できていない」との回答を寄せており、特に白系やクリヤー、硬化剤において需給が逼迫しています。
その他の資材について
パーツクリーナーやエンジンオイルも多くの業者で入手が困難で、特にパーツクリーナーでは75.6%、エンジンオイルでは86.9%の事業所が問題を抱えています。
経営への影響
調査を通じ、56.6%の業者が資材調達の影響として納期延長や売上減少に直面していると回答しています。さらに、65.5%は「3カ月以内に経営の継続が困難になる」とも述べており、この業界全体が非常に厳しい状況にあることが明らかになっています。
未来に向けた取り組み
業界の連携が必要とされる中で、資材の融通を模索する事業所も増えてきており、約7割が今後この連携を検討したいという意向を示しています。これが助け合いの精神を生む契機になれば、少なくとも資材調達に関する懸念を一部解消できるかもしれません。
おわりに
プロトリオスは、今後も業界の実態調査や情報発信を続け、現場の事業者に役立つ情報を提供していく所存です。業界の未来を見据え、今こそ情報を共有し、連携を図ることが求められています。詳細な調査結果は、プロトリオス社のWebサイト「BSRweb」でご覧いただけます。