新たなAI学習データが登場
Visual Bank株式会社が、傘下にあるアマナイメージズを通じて新たなデータソリューション『Qlean Dataset』のラインナップに「器械体操の動画・画像データセット」を追加しました。このデータセットは、AI技術における学習素材として幅広く活用できる革新的なリソースです。
Qlean Datasetとその魅力
『Qlean Dataset』は、商業利用が可能なオリジナルのデータラインナップを揃えたAI学習用データソリューション。どのような用途や精度、納期にも合わせて利用できるため、研究や開発の現場でのデータ収集の負担を大幅に軽減します。特に、『AIデータレシピ』は柔軟に組み合わせ可能なデータ素材を提供し、ニーズに応じたカスタマイズも可能です。
器械体操データセットの特徴
受け取るデータの内容
新たに追加された「器械体操の動画・画像データセット」では、日本人の20代男女各2名、合計4名の体操選手が各競技の公式演舞を行っている様子を、2つの異なるアングルから収録しています。映像は15.4GB、データ件数は82、データ形式はmp4で提供され、一方の画像データは226.37GB、27,516件のjpeg形式で、共に高品質のデータです。
撮影環境は体育館内で行われており、さまざまな競技種目が含まれています。男子の競技には床、跳馬、あん馬、吊り輪、平行棒、鉄棒があり、女子は床、跳馬、段違い平行棒、平均台の演舞が含まれています。
ユースケースの拡張
このデータセットは複数のユースケースにおいて活用が期待されます。まず、姿勢推定や骨格認識モデルを開発する際に、体操特有の難易度の高い動作が豊富に収録されているため、教師データに最適です。また、体育科学やリハビリテーション研究において、選手のパフォーマンス分析やフォーム改善の支援ツールとしても役立つでしょう。
さらに、競技の採点やAIを用いたジャッジ支援の開発にも利用でき、演技の公正な評価やコーチ指導といった現場においても大いに貢献します。最近人気のVRやARのメタバース環境でも活用でき、リアルなモーション再現を行うためのデータとして利用することで、観客や選手の体験を豊かにできます。
ロボティクス分野では、複雑な動作を模倣するための学習素材としても有用です。特に、バランス制御が必要な体操の演技は、ヒューマノイドロボットの動作改善に寄与します。
アカデミア支援プログラムの開始
Visual Bankは、アカデミア支援プログラムとして、大学や研究機関に対して全80種類以上、50万点を超えるデータを無償で提供しています。これにより、研究者たちは高品質かつ権利クリアな学習データを手に入れやすくなります。
このような取り組みにより、Visual Bankは社会におけるAI開発をさらに推進することを目指しています。今後も、データの活用が広がっていくことで、さまざまな分野での進展が期待されます。
視覚や運動に関連する研究が進む中、これらの新たなデータセットは、さらなる発展の鍵となるでしょう。興味のある方はぜひ、Qlean Datasetの詳細をご覧ください。