エコを加速する新たなEV充電システム『ACS(アクス)』の登場
滋賀県に本拠を置く匠堂(たくみどう)合同会社が、特許工法を駆使して開発した新しい電気自動車(EV)充電システム『ACS(アクス)』が、2024年に発売となります。このシステムは、急速に増加するEV利用者に対し、充電設備の普及を後押しする画期的な商品として注目されています。
背景と開発のきっかけ
代表の北村卓造さんは、幼少期から地球環境についての関心が高く、中学生の時には「地球にやさしいエンジンを作りたい」との夢を掲げました。彼のアイデアと技術は、自らの信念に基づき、EVの普及を推進する充電インフラの整備へと繋がりました。これまでの充電インフラは、工期やコストが課題でしたが、人妻の北村さんはそれを解決するために『ACS』を開発。特許も取得し、低コストで短時間で設置できるシステムを実現しました。
『ACS』の特徴と利点
『ACS』は、充電器を「置くだけ」で完成する簡便な設計で、工期とコストの大幅な短縮を可能にしています。従来のコンクリート架台工事を必要とせず、金属製の固定台を開発。これにより、土木工事や設置場所に応じた配慮も不要になります。
さらに、設置時の安全性も考慮されており、強風にも対応できるように設計されています。また、高さ調整機能もあり、平坦でない場所でも安定した設置が可能です。これにより、施工者と導入先双方に負担が少ないシステムとして、多くのEVユーザーにとっても魅力的な選択肢となりそうです。
普及の期待と活用シーン
今後、国内で進められている急速充電だけでなく、「目的地充電」が重要になると北村さんは語ります。例えば、宿泊施設や観光地、空港などの滞在・待機時間を利用して充電することができれば、EVユーザーの不安も軽減されるでしょう。
倉庫や配送センターでの活用も視野に入れており、自社開発の蓄電池と太陽光発電と組み合わせることで、環境への負荷の少ないエネルギー循環も可能になります。『ACS(アクス)』は、その製品性を生かし、EV充電器の普及に寄与することが期待されています。
環境負荷を減らす使命
北村さんが目指すのは、CO₂削減と省エネを考慮した商品開発です。幼少期の自主研究から現在まで、常に環境に優しい技術を追求し続けてきた彼の姿勢は、事業にも反映されています。実際、彼のゼロエネルギー住宅『未来笑家(みらいわらいや)』もその一環であり、コストと環境の両立を目指しているようです。
北村さんは「いいものをコストを下げて提供すること」が使命とし、事業を通して低炭素社会の形成に貢献していく考えを示しています。将来的には、EVとゼロエネルギー住宅が生活のスタンダードになることを夢見て、さらなる挑戦を続けていくことでしょう。
まとめ
新しいEV充值システム『ACS(アクス)』の開発は、電動車両の普及を促進するだけでなく、人と環境に優しい未来づくりの一端を担うことになるでしょう。北村さんの熱意とアイデアが詰まったこのシステムが、全国に広がることを期待したいです。