第20回難民映画祭2025大阪開催の報告
2023年11月13日、特定非営利活動法人国連UNHCR協会が主催する「第20回難民映画祭」が大阪のTOHOシネマズなんばにて上映イベントを開催しました。この映画祭は、毎年、難民問題に焦点を当てた作品の上映を通じて広く認知を促し、理解を深めることを目的としています。今回は、特にスーダン難民の物語を描いたドキュメンタリー『ハルツーム』が上映されました。
スーダンの記憶、そしてその背後にある現実
『ハルツーム』は、戦火を逃れた5人の難民の証言をもとにスーダンの現状を映し出します。上映後には、お笑いコンビ「天才ピアニスト」の竹内知咲さんとますみさんをゲストに迎え、彼らによるトークイベントが実施されました。お二人はこの映画祭への参加が初めてであり、難民問題への関心を深めていく様子をうかがうことができました。彼らは、自身の活動を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の実践についても話し、会場を和ませました。
天才ピアニストからのメッセージ
トークでは、竹内さんとますみさんがそれぞれの経験を基に持続可能性について話を展開しました。竹内さんは、「エコバックの持参や徒歩移動は日常的な取り組みですが、限られた水の使用や洗剤の量を減らすため、思い切って髪を短くした」と語りました。また、ますみさんも、「与えられた食べ物を残さず、作る量や買う量に気をつけることで持続可能な生活を実践している」と語り、参加者たちに強いインパクトを与えました。
さらに、映画を観た感想として竹内さんは、「映像を通じて難民問題について身近に感じることができた。もっと多くの人にこの問題を知ってもらいたい」と語ります。一方、ますみさんは「映画を通じて知らないことの罪を感じ、自分から何かできることを始めたいと思った」と述べ、会場は大きな感動に包まれました。
難民映画祭の今後の予定と参加方法
本映画祭は、2025年11月6日から12月7日までオンライン開催が続き、さらに東京では12月2日、3日に劇場上映も予定されています。上映作品は、世界中から集められた珠玉の9作品(うち日本初公開の6作品を含む)で、難民の力強さに焦点をあてています。参加は、寄付つきの有料鑑賞か無料鑑賞から選ぶことができるため、幅広い層に参加のチャンスが用意されています。
難民映画祭で得られる学び
この映画祭は、単なるエンターテインメントにとどまらず、社会的な問題について考える大きなきっかけを提供します。難民問題に対する理解や共感を深めるための機会として、繰り返し開催されるこのイベントに多くの人が参加することが期待されています。今後も、さまざまな形で映画を通じて伝えていく難民の物語。このイベントは、ただの映画祭ではなく、私たち一人ひとりが考え、行動するきっかけとなる素晴らしい場です。
難民に関する問題は、私たちの想像を超えた現実であり、映画を通じてその理解を深めることができるのです。本映画祭への参加を通じて、皆さんも一緒にその一歩を踏み出してみませんか?