美しき青きドナウが宇宙の彼方へ
2025年5月31日、ウィーン市観光局と欧州宇宙機関(ESA)が共同で、名曲『美しく青きドナウ』を宇宙に送信するイベント「ワルツ・イントゥ・スペース」を開催します。ウィーン交響楽団による生演奏をリアルタイムで信号化し、NASAのボイジャー1号に向けて発信する、この画期的なイベントには多くの期待が寄せられています。
イベント概要
この壮大な挑戦は、ヨハン・シュトラウス2世の生誕200周年を記念した事業の一環です。特に、1977年に発射されたボイジャー探査機が搭載した「ゴールデンレコード」に『美しき青きドナウ』が含まれなかったことへの雪辱を果たす機会となります。このコンサートは、オーストリア応用美術館(MAK)にて、現地時間の20:30から始まりますが、日本時間では翌日午前3:30からの生中継となります。
宇宙への音楽の旅
このイベントのクライマックスは、ウィーン交響楽団が演奏する『美しく青きドナウ』の音色が、光速で宇宙の彼方へ送信される瞬間です。信号は約1.34秒で月、4分20秒で火星、37分後に木星、そして17時間後には太陽系の境界であるヘリオポーズに到達します。そして、送信開始から23時間3分後にはボイジャー1号に追いつくという流れで、宇宙の広がりの中へと音楽が飛び立ちます。
音楽と宇宙の深い繋がり
『美しく青きドナウ』は、1968年の映画『2001年宇宙の旅』での印象的なシーンに使用され、その後も数々の宇宙関連のイベントに用いられました。この曲が持つ宇宙的なイメージは、地球外生命体へのメッセージとしてもふさわしいという理由から、ボイジャーの「ゴールデンレコード」に採用されなかったことは大きな議論を呼びました。それを再び宇宙へ送る機会が、48年ぶりに訪れるわけです。
参加型イベント
この壮大な音楽イベントには、特別に13,743名を“宇宙大使”として招待します。音楽を構成する音符の中から1つを選び、登録することで、その名前が宇宙へ送信されるというユニークな体験が実現します。参加費用は無料ですが、すでに多くの著名人が参加を表明していることからも、その注目度の高さが伺えます。特設サイトやウィーン市観光局のInstagramでは、生中継の視聴が可能ですし、ライブ上映も国内外で行われます。
イベントの意義
このイベントは、ただの音楽送信ではなく、文化と科学の融合を象徴するものとなります。音楽を通して宇宙と人類のつながりを考えるこんなチャンスは、今後も滅多にないことでしょう。ウィーンの名曲が、遥かな宇宙の彼方へと旅立つ瞬間を、ぜひともお見逃しなく!
今後の情報は、特設サイトやInstagramに注目してください。