NOKクリューバーが革新をもたらす新潤滑剤
NOK株式会社のグループ企業であるNOKクリューバーは、国内初の超乾燥環境対応「低露点用グリース」を新たに開発しました。この新製品は、リチウムイオン電池や全固体電池の製造過程における露点-50℃から-70℃の厳しい環境条件に適応することで、これまでにない潤滑性能を実現しています。
新たな開発の背景
リチウムイオン電池などの製造においては、極めて低い湿度が求められます。通常の潤滑剤では水分を極端に取り除く必要がある非常に乾燥した環境では、摩擦抵抗が増加し、潤滑性が損なわれてしまう問題がありました。そこで、NOKクリューバーは独自の試験技術を開発し、この超乾燥環境下での潤滑特性を評価することに成功しました。
この技術により、特定金属元素を含まない潤滑成分を選定し、安定した潤滑膜を維持する独自の配合設計を工夫しました。実際に摩擦試験を行ったところ、低摩擦特性が確認され、時間経過がもたらす摩擦抵抗の増大を抑制でき、製造装置の長寿命化を実現することができました。
低露点用グリースの特長
新開発の低露点用グリースは、以下の特長を有しています:
- - 長寿命化の促進: 低露点環境でも優れた潤滑性を発揮し、製造装置の寿命を延ばす効果があります。
- - 電池への影響を軽減: 特定の金属元素(Cu、Zn、Fe)を含まないため、電池性能を悪化させるリスクを低減しています。
- - 省エネ効果: 大気環境での潤滑性も優れており、製造設備の省エネルギー化も可能です。
NOKクリューバーはこの製品に加えて、クリーンルーム環境向けの低発塵グリースもラインナップしており、各種用途に合わせた高性能な潤滑製品の提供を行っています。たとえば、ISOFLEX TOPAS NCA 152は、製造過程での微細粒子による不具合を防ぐために設計された低発塵グリースです。
展示会情報
この「低露点用グリース」は、2026年3月に東京ビッグサイトで開催される「BATTERY JAPAN [国際] 二次電池展」において初めて展示される予定です。参加者は新しい技術や製品の最新情報に触れる貴重な機会となるでしょう。
まとめ
NOKクリューバーは、約50年にわたり、様々なニーズに応じた潤滑剤の開発を行ってきたリーディングカンパニーです。その革新的な取り組みは、多くの産業分野での技術向上に貢献し続けています。新開発の低露点用グリースは、今後の電池製造におけるスタンダードとなることが期待されています。