『5月35日』再演決定
2025-07-01 12:13:11

竹下景子が再演に挑む『5月35日』— 平和と記憶の重みを問う舞台

竹下景子が再演に挑む『5月35日』— 平和と記憶の重みを問う舞台



竹下景子さんが主演し、高い評価を得た舞台『5月35日』が再演されることが決まった。この舞台は2019年に天安門事件から30年が経つ年であることを背景にした深い物語で、老夫婦が抱える苦しみや悔恨が中心テーマとなっている。2025年の8月13日(水)から18日(月)にかけて、東京都武蔵野市の吉祥寺シアターにて上演される。この作品はすでに小田島雄志翻訳戯曲賞を受賞しており、その内容がいかに観客の心を打つかが期待される。

舞台のあらすじ


舞台『5月35日』では北京の民家で暮らす老夫婦が描かれ、この物語は彼らが余命宣告を受けた後に始まる。夫はすでに癌を患っており、妻は脳腫瘍で余命が3ヶ月と告げられる。彼らは息子を天安門事件で失ったという深い悲しみを抱え、30年間何もできないまま生きてきたことへの悔いを捨てる決意をする。人生の終焉を前に、二人は息子を弔うため、天安門広場へ行くことを目指す。その瞬間こそが、彼らにとっての人生の大きな目標となる。

解説


この作品は、2019年に香港で初演され、翌年に香港舞台演劇賞で五つの部門を受賞するなど、その価値を示した。だがその後、中国における自由や民主の侵害が進む中で、演劇人たちはこの物語を通じて自己の置かれた状況と向き合っている。天安門事件を題材にしたこの舞台は、過去の記憶を忘れずに伝えるための重要なメッセージを含んでおり、多くの人々に強い印象を与えている。初演からの歴史的経緯を経て、日本での上演も果たしたPカンパニーによる本作品は、観客に鮮烈な感動を与えることが期待されている。

公演の詳細


この舞台の上演は2025年8月13日から18日までの6日間で行われ、開場は開演の30分前。上演時間は約1時間40分とされている。チケット料金は全席指定で大人6600円、シニア割引やU25割引も用意されており、若者や高齢者にも観劇の機会が提供される。観客は直接「カンフェティ」でチケットを購入できるため、手軽に参加できる。

チケット情報


チケットの価格や割引に関する詳細は、カンフェティの公式サイトを参照することができる。未就学児の入場はできないため注意が必要だ。シニアやU25割引の方は、当日年齢確認のための身分証明書を持参することが求められる。

この舞台は、再演を果たすことで新たな感動を与えることになるだろう。過去の痛みと向き合う老夫婦の物語は、観客にとっても何かしらの響きがあるはずだ。是非見逃さないように、この貴重な機会に足を運んでほしい。


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