リバプールFCとモルディブ政府観光局が協力し観光振興を加速

モルディブの魅力を広める新たな一歩

モルディブ政府観光局（MMPRC/Visit Maldives）は、英有名サッカークラブのリバプールFCとの戦略的パートナーシップを締結しました。この提携の目的は、モルディブを「公式観光地パートナー」として位置づけ、世界的に認知度を高めることにあります。

リバプールFCの影響力

リバプールFCのサポーター数は驚異の2億500万人。シーズンごとに2億以上の観客がテレビを通じて試合を観戦し、さらに5,300万以上のフォロワーを持つソーシャルメディアプラットフォームを利用しています。この広範な影響力を活かすことで、モルディブには新たな観光需要が期待されています。

具体的には、2025年までに10万人以上の追加観光客の誘致を目指し、それに伴う観光収益はなんと1億ドルを超えると予測されています。リバプールFCのファン層の中には、モルディブへの旅行を検討している230万人以上がいるため、2%の人々が訪れるだけでも目標を達成できる計算です。

スポーツ、観光、そしてプロモーション

今回の提携では、リバプールFCの本拠地であるアンフィールド・スタジアムでの広告展開や、公式出版物を通じたプロモーション活動が挙げられています。特に、4月2日に行われるプレミアリーグのホームゲームでは、モルディブの魅力を訴求するLEDサイネージなどの掲出が計画されています。また、ビルボード広告を通じて、ヨーロッパの高所得層旅行者へのアプローチもより強化されるでしょう。

さらに、モルディブにはリバプール・アカデミーが設立され、スポーツツーリズムの拡充が目指されます。この動きは、観光業を一層活性化し、モルディブのブランド価値を高めると同時に、リバプールFCのファンとの結びつきを深めるものです。

イベントとデジタルキャンペーン

モルディブ政府観光局では、リバプールFCのレジェンドたちが出演するイベントや、デジタルエンゲージメントキャンペーンも計画しています。これにより、より多くの旅行者にモルディブの魅力を知ってもらい、実際に旅行予約を促す狙いがあるのです。この取り組みにより、年間のメディアリーチはなんと3億9,700万人、メディアバリューも1,700万ドルを超えると予測されています。

サステナビリティとラグジュアリーの観光地

このパートナーシップは、モルディブ政府観光局が目指す世界的なラグジュアリーとサステナブルな観光地の確立に重なります。リバプールFCの影響力を活用して、数百万のサッカーファンへの魅力的なメッセージを届け、彼らにモルディブを次の旅行先として提案することが狙いです。CEOのイブラハム・シウリー氏は、「サッカーと旅行は人々を結びつけ、忘れられない瞬間を生み出します。このパートナーシップを通じて、モルディブという夢が現実となる場所で、何百万人ものファンにその魅力を体験していただきたい」とコメントしています。

この動きが、新たな観光スタイルを作り出し、さらに多くの人々がモルディブのリゾートを訪れるきっかけとなることを期待します。