訪日外国人向けレンタカー事故低減アプリ、2026年度提供開始へ
日本を訪れる外国人旅行者が増加している中で、彼らのレンタカー利用時の事故が問題になっています。このたび、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社とナビタイムジャパンが、訪日外国人向けのレンタカー事故低減アプリを2026年度中に提供開始することを発表しました。このアプリは、「タフ・見守るクルマの保険NexT」に基づいたもので、安全運転支援機能とカーナビゲーション機能を一体化させています。実証実験の結果、参加者全員が無事故であったことから、期待される効果が確認されています。
背景
近年、訪日外国人の数は急増しており、2025年には4,268万人に達する見込みです。しかし、特にレンタカーを利用する際において、土地に不慣れなことや交通ルールの理解不足から事故が増加しています。例えば、日本人の事故率は0.7%であるのに対し、訪日外国人は3.0%にも達しています。これに対し、両社は「レンタカー版NexTアプリ」を開発し、実証実験を実施。その結果、アプリによる交通事故防止の効果が検証されたため、正式なサービス提供へと進むこととなりました。
アプリの機能
「レンタカー事故低減アプリ」は、以下のような機能を備えています。これらは全て、英語や中国語、韓国語に対応しているため、訪日外国人にも使いやすくなっています。
1.
英語音声付カーナビゲーション
ナビタイムジャパンのカーナビ機能を英語で提供し、細道回避検索や横づけ検索など、多様な条件に対応したルート案内を行います。
2.
簡易安全運転診断
運転結果をスコア化してフィードバック。運転を振り返ることで、安全運転への意識を高めます。
3.
交通ルールクイズ
日本の交通ルールや標識に関するクイズを用意し、ドライバーの理解を促進します。
4.
おすすめ観光スポット
周辺の観光スポットを提案し、観光面でも魅力を引き上げます。
5.
事故多発地点アラート
事故が多発する地点で注意喚起の音声を流し、安心・安全な運転を支援します。
6.
チェックイン機能
ユーザーの位置情報を基にポイントを付与するスタンプラリー機能も搭載され、利用促進を図ります。
実証実験の結果
実証実験には127組のレンタカー利用者が参加し、全員が事故なく利用しました。これは、訪日外国人ドライバーにおける事故防止の大きな成果を示しています。この実証データから、特に訪日外国人の運転傾向として、無事故を達成する理由として、交通ルールに対する理解不足が指摘されています。特に危険な運転挙動は、日本人ドライバーと比較して低く、教育的な効果があったことが考察されました。
今後の展望
両社は今後もこのアプリを通じて、訪日外国人が安全に日本を旅できるよう、さまざまな機能の強化やデータの活用を進める予定です。また、あいおいニッセイ同和損保は2027年に三井住友海上火災保険株式会社と合併する予定であり、新会社においても引き続きこのアプリを利用して事故防止に努めるとしています。これにより、訪日外国人の安心・安全なモビリティ社会の実現が期待されます。