活動としての意義と熱戦の様子
2025年10月18日、金沢市のいしかわ四高記念公園にて開催された『スポGOMI甲子園2025 石川県大会』。この大会は、15歳から18歳の高校生が3人1組となり、指定された地域のごみを拾うことでその質と量を競うもので、多くの人々から注目を集めています。大会には全12チーム、計36名の高校生が参加し、皆が真剣にごみ拾いに励みました。
ごみ問題への新たなアプローチ
日本の海洋ごみ問題は深刻で、実に約80%が陸からの流出とされています。こうした現状を受けて、日本財団スポGOMI連盟は高校生たちに、環境意識を高め、自分たちの生活の中で行動を起こすことが大切だと考え、この大会を企画しました。全国大会は11月30日に行われ、各地域から選出されたチームが全国的な栄冠をかけて戦うこととなります。
白熱したごみ拾いバトル
石川県大会では、金沢高校の「エコ・エコビタミン」チームが栄冠を勝ち取りました。彼らは、見えない場所に落ちているごみを効果的に拾い集め、合計1,196ポイントを獲得しました。また、同校の「NO.i(ナンバー・アイ)」チームが準優勝する中、長年の連覇を狙った小松大谷高校の「TUKUDA(つくだ)」チームも参加。驚異的な11.22kgのごみを集め、748ポイントを獲得しましたが、最後まで競り合った結果、優勝の座は金沢高校に輝きました。
参加者それぞれの思い
優勝した「エコ・エコビタミン」チームのメンバーは、「まち中にこれほど多くのごみがあるとは思わなかった。大会を通じて、ごみを拾うことの重要性を感じた」とコメントし、改めてごみ問題の認識を深めることができたと話します。地域の活性化だけでなく、環境意識の向上に一役買っているこのスポGOMI甲子園。高校生たちの新たな挑戦は、次の全国大会へと続きます。
ごみ拾いをスポーツとして
この大会を主催した一般財団法人日本財団スポGOMI連盟は、競い合いながらごみを拾うことで、健康的な心身の育成と同時にリサイクル意識の向上を目指しています。また、海ごみゼロ運動にも賛同しており、実質的な環境保護の取り組みを促進しています。競技者たちが心を一つにし、清掃活動に真剣に取り組む姿が印象的でした。
未来へつなげる挑戦
次回の全国大会では、金沢高校の「エコ・エコビタミン」チームがどのようなパフォーマンスを見せるのか、大きな期待がかかります。彼らの努力が環境への意識改革につながることを願い、全力で挑戦してほしいと願っています。今後もスポGOMIを通じて、環境問題についての認識を広げ、個々が持続可能な社会に向けてどのように貢献できるかを考える機会が生まれることを期待しています。