距離推定技術の進化
2025-05-08 11:08:29

モルフォの革新技術『Morpho Distance Scanner』で自動運転が進化する

モルフォからの新技術『Morpho Distance Scanner』



株式会社モルフォが新たに発表した『Morpho Distance Scanner』は、自動車向けに提供される革新的な距離推定技術です。この技術により、1台のRGBカメラを用いて、周囲の物体までの距離を精確に測定することができます。従来の技術と比べて、コストを抑えつつ高機能を維持し、安全性を強化することが期待されています。

自動運転とADASの進展



近年、自動運転技術が飛躍的に進歩する中、車両に搭載されるセンサーの数は増加しています。その中でも、距離の正確な把握は安全性を確保するための重要な要素の一つです。従来はLiDARやステレオカメラ、ソナー、ミリ波レーダーなどが一般的に用いられていましたが、これらは高コストであるため、中価格帯以下の車両に搭載することが難しいという課題がありました。

この課題に対して、モルフォはRGBカメラ単体で動作する距離推定ソリューションを開発しました。これにより、従来のような高価なセンサーを必要とせず、安全機能を強化することが可能になります。すでに搭載されているカメラを活用できるため、ハードウェアの追加は不要です。

高精度の距離推定



『Morpho Distance Scanner』の最大の特長は、RGBカメラが1台あれば距離推定が可能という点です。具体的には、カメラが撮影した単一の画像から対象物までの距離を推定します。設置の自由度が高く、カメラの位置や角度に厳密な調整を行う必要がないため、様々な車両設計に柔軟に適応できるのも利点です。さらに、リアルタイムで距離推定を行うことができ、最大30fpsの推論速度に対応しています。

特に、高精度モデルと高速モデルの2つのモデルを用意しており、利用場面に応じて選択することが可能です。これにより、異なる運用条件や目的に合った最適なシステムを構築できます。

精度評価と今後の展望



距離推定に関しては、近距離(1-4m)および中長距離(5-30m)において評価が実施されました。データに基づくと、高精度モデルの相対誤差はわずか3.8%であり、これは約38cmのズレであることが示されています。この精度は、今後もデータセットの強化やモデルのチューニングを通じて改善されることが期待されています。

さらに、『Morpho Distance Scanner』は自動運転やADASの用途だけでなく、スマートフォンアプリやロボティクス、監視カメラなど様々な領域への展開が見込まれています。モルフォは、この技術を利用して安全性と利便性の向上を目指し、さらなる社会インフラの強化に努めていく方針です。

会社情報と連絡先



株式会社モルフォは、画像処理とAI技術を駆使した研究開発型企業であり、グローバルに展開しています。自社の技術を通じて、さまざまなイノベーションを実現し続けています。興味のある方は、公式サイトまたはSNSを通じて最新情報をチェックしてください。

所在地:東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE
代表者:平賀 督基
設立年:2004年
公式サイト:モルフォ公式サイト
お問合せ:広報担当 佐藤
電話:090-1051-0138


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