DJバカ一代
2025-05-07 11:38:18

DJ先駆者・髙橋透の自伝が電子書籍として蘇る

DJバカ一代 ディスコとクラブの黄金時代を紐解く



音楽ファンならずとも興味を引くのが、DJ先駆者・髙橋透の著書『DJバカ一代 ディスコとクラブの黄金時代を紐解くDJ先駆者の自伝的ストーリー1975-1995』です。2025年4月30日、ついにこの本が電子版として登場しました。初版刊行からリリースまで18年という歳月が流れる中で、多くのリクエストに応えてのこの再版はまさに待望の一冊です。

本書は、六本木の「エンバシー」や「アフロレイキ」、赤坂「マンハッタン」、NYの「ザ・セイント」、新宿「ツバキハウス」といった名だたるディスコやクラブの記憶をよみがえらせます。髙橋透は、単なるDJとしての活動だけでなく、彼が経験したクラブシーンの実際の姿を鮮やかに綴っています。特に、ラリー・レヴァンとの交流が描かれた部分は、音楽史の中でも貴重な証言として光を放っています。

この本についての言及は、著名な著述家である松岡正剛氏からも寄せられています。彼は自身のブログで、「松岡正剛の千夜千冊」として本書を取り上げ、「90年代には一挙に消えていく」と懐かしむ様子が印象的です。彼の言葉からも、当時のディスコシーンが抱えていた魅力だけでなく、その変化の激しさが伺えます。

髙橋透自身のキャリアは、1957年に始まりました。70年代にソウルディスコでDJ活動をスタートさせ、1980年にはニューヨークに移住。彼はNYのタフでハードなクラブシーンを生き抜き、帰国後は東京の重要なクラブでメインDJを務めました。ひとたびDJの腕を振るえば、彼は日本にハウスとガラージサウンドをもたらし、ダンスミュージックシーンに革新をもたらしたのです。

また、2000年代に入ると、宇川直宏やMOODMANとともに「GODFATHER」をスタートさせます。全国のアンダーグラウンド・ダンスミュージックシーンを牽引し続け、斬新なパーティーを手掛けました。彼のミックス作品は多彩であり、各ジャンルを横断する独自の世界観が、多くのファンに支持されています。

この著書を手にすることで、DJ髙橋透が見つめたディスコやクラブの歴史に思いをはせることができるでしょう。訪れたことのある方はもちろん、その時代を知らない方にとっても、新たな発見がある一冊です。音楽のルーツや文化を知るための貴重な資料として、多くの人にとって価値ある一冊となるでしょう。是非、電子書籍としての新たな一歩を踏み出した『DJバカ一代』を手に取ってみてください。時代がもたらした熱い夜の記憶が、あなたを待っています。


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