中学生の足の健康を考える!外反母趾や浮指の実態に迫る
2025年4月、千葉県柏市の逆井運動場で行われた調査では、地域のジュニアサッカークラブ「エクサス松戸」に所属する中学生47名が対象となりました。この調査は、柔道整復師である上山和俊氏が実施し、足の健康状態をチェックしました。その結果、実に半数以上の生徒に外反母趾や浮指といった足の変化が観察されました。
調査の概要
調査の目的は、生徒自身や保護者が見落としがちな足の健康状態に早期に気づくことです。国家資格を持つ専門家によるこの取り組みは、文部科学省の「土曜学習応援団」のプログラムの一環として無償で行われました。具体的な結果は以下の通りです:
- - 外反母趾の傾向が見られた生徒:25名
- - 浮指の傾向が見られた生徒:35名
- - 偏平足の傾向が見られた生徒:14名
- - 膝下に痛みや違和感を訴えていた生徒:5名
- - 故障により練習の参加を控えていた生徒:6名
特に、浮指とは立っている時に足の指が地面に付かず、浮いた状態を指します。これが続くと、姿勢やバランスの乱れ、足腰への負担が増す恐れがあります。成長期に差し掛かる中学生にとって早期発見とケアが不可欠です。
学校の検診における足の健康の重要性
上山氏は「日本の学校では目や歯の検診は行われているが、足の健康については見落とされがちです。ドイツのようなモデルを取り入れ、早期から教育的に関わることが重要です」と強調しています。
地域での健康教育活動は多くの関心を集めており、整骨院のSDGs特設ページでも紹介されています。
SDGsに応じた教育支援活動
本活動は、文部科学省の「土曜学習応援団」に登録されたプログラム「子どもの足を守る!正しい靴の選び方」としても機能しています。この取り組みは、SDGs目標の中で「すべての人に健康と福祉を」という観点にも合致し、今後の展開が期待されています。
地域のクラブや学校、さらには子育て支援施設との連携を強化し、各地での出前授業を継続していく計画があります。
保護者からの声
保護者からは「スポーツをしていれば問題ないと思っていたが、多くの子供たちに足の不調があることを知り驚きました。」「足に関する専門的なチェックが少ないからこそ、この機会は貴重です。」「家庭では見落としがちだった部分を丁寧にチェックしてもらい、非常に参考になりました。」との声が寄せられています。
まとめ
足の健康は成長期の子どもにとって非常に大切な要素です。今後の地域活動が、より多くの子供たちの健康に寄与することを期待しています。上山和俊氏や他の専門家とともに、この重要なテーマについて引き続き考えていくべきでしょう。