年末に楽しむシュールなアニメーション特集
渋谷に拠点を置く株式会社ビジュアルボイスが運営する「ブリリア ショートショートシアター オンライン (BSSTO)」が、年の瀬に向けて特別なアニメーション企画を立ち上げました。非日常的な雰囲気が漂う12月に、少しおかしな夢を届ける「シュールなアニメーション特集」が12月3日から配信されます。この特集では、観る者が思わず新たな視点で一年を振り返りたくなるような、ユニークで印象的な作品が揃いました。
ラインナップ
配信される作品は計4本。まず、今年度のアカデミー短編アニメーション部門を受賞した『イトスギの影の中で』は、イランからの作品で、父と娘の海辺での静かな生活を描いています。過去に囚われた父と、その娘の心の奥に潜む痛みが丁寧に描かれ、二人の前に訪れる思いがけない出来事が、彼らの運命をどう変えていくのかが見どころです。
次にご紹介するのは、韓国の『バケツの中のギター』。全てが自動販売機でレンタルできる独特の世界観で、ギタリストを夢見る少女が主人公。この物語は、彼女が周りからのサポートを受けられず、一人で立ち向かう姿を描いています。
アメリカ発の『テニスとオレンジ』は、ロボット掃除機が主人公の物語です。パンデミック時に働き続けた彼が、自身を見失い、居場所を求めてたどり着いた先には……孤独なウサギたちとの出会いが待っています。観る者の心に温かさと切なさを残すことでしょう。
最後を飾る作品はフィンランドの『フィッシュ・リヴァー詩集』。閉店間際のスーパーで、鮮魚コーナーにいる最後の客たちが待つ間に、自らの人生や歌について考える様子がユーモラスに描かれています。
12月11日からは、エストニアからの特別作品『クリスマス・デイ』が加わります。この作品は、クリスマスの日にぎやかなパーティーの中で、主人公のピアが現実とは違う世界の扉を開く様子を描いており、心温まる小さな奇跡が彼女に喜びをもたらすストーリーです。
ショートフィルムの魅力
BSSTOは、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が厳選した短編作品を定期的に配信しています。会員登録をすることで、毎週水曜日に新たな作品を楽しむことができ、現在は約12作品を無料で視聴可能です。短い時間ですが、深い感動や教訓を得ることができるこの特別な体験を是非、お楽しみください。
年末のひととき、シュールで心に残るアニメーション作品に身を委ねて、少しばかり夢見心地な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
公式サイトもぜひチェックして、ラインナップを見逃さないように!
ブリリア ショートショートシアター オンライン