特別公演『関寺小町』、2025年12月国立能楽堂にて上演
金春流の最高秘曲『関寺小町』が、2025年12月14日(日)に東京・国立能楽堂で特別公演される。これは、約150年ぶりとなる貴重な上演で、チケットはすでに販売が開始されている。チケットは、カンフェティというサイトで購入可能だ。
一子相伝の秘曲『関寺小町』とは
この作品は、金春流において「一子相伝」として受け継がれてきた伝説の能楽であり、特に珍しい内容で知られている。主人公は100歳の小野小町で、80世金春安明がその役を演じる。本公演では、1800年代以前から伝承されている伝統的な形で上演され、その形こそがこの公演の魅力のひとつだ。
『関寺小町』の物語は、七夕の夜、関寺の住侶が和歌を詠む老女に出会うところから始まる。老女こそ、かつての美人、無情を嘆く小野小町であったことが明かされる。小町は懐かしい思い出に浸りつつ、僧と共に舞うが、最後には自身の老いを恥じ、元の藁屋に戻るという深い内容を持つ。
公演の詳細
- - 日時: 2025年12月14日 (日) 13:00開演(12:00開場)
- - 場所: 国立能楽堂(東京都 渋谷区 千駄ヶ谷 4-18-1)
チケット情報
- - SS席: 15,000円
- - S席: 14,000円
- - A席: 13,000円
- - B席: 10,000円
- - B席(25歳以下): 5,000円
すべての席は指定席で、税込料金となっている。若い世代の方にもお手軽に観覧いただけるチケットが用意されているのが嬉しいポイントだ。
演者プロフィール
本公演の主役である金春安明は、1952年生まれ。金春流の宗家であり、重要無形文化財の保持者としても知られる。彼の舞台経験は豊富で、多数の主要な演目に出演している。特に、2006年には80世金春流宗家となり、''金春の能''において数々の著作も発表している。
まとめ
文化的な側面からも非常に価値のある『関寺小町』を生で体験できる貴重な機会。日本の伝統芸能がどのように受け継がれ、進化していくのか、この公演を通じて感じ取ることができるだろう。チケットはすでに販売中なので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。