2025年秋、舞台『かたき同志』が再び演じられる
2025年8月30日から9月21日にかけて、大阪の新歌舞伎座で上演される舞台『かたき同志』が、多くの期待を集めています。この作品は、著名な脚本家・橋田壽賀子と演出家・石井ふく子による黄金のコンビが手がけた傑作であり、1985年の初演から多くの再演を重ねている名作です。今回は、藤山直美と高島礼子という2人の実力派女優の競演が話題となっています。
この芝居は、江戸下町の飲み屋の女将・かめ(藤山直美)と呉服問屋の女主人・お鶴(高島礼子)が、子供の結婚をめぐって繰り広げる激しいバトルを描いています。異なる環境で育った2人の肝っ玉母さんは、息子と娘の恋愛に翻弄され、思わぬ方向に話が展開していきます。親子の愛情や家庭のドラマが織り交ぜられたストーリーには、観客の涙を誘う要素が豊富に散りばめられています。
繰り広げられる壮絶な母親たちの戦い
作品の舞台背景は、川を挟んで対岸に位置するひさご亭と越後屋という2つの飲食店です。かめは一人息子・清太郎を誇りに思っていますが、ある日、清太郎が医者になると決めた夢を捨て、飲み屋を継ぐと言い出します。一方、お鶴は一人娘・お袖が旗本の家に嫁ぐことを夢見ていますが、彼女が実は清太郎を好きだと知ります。この知識により、両家の母親たちの道が交錯し、次第に対立が激化していく様子がリアルに描かれます。
笑いと涙の中に見える家族愛
演出家の石井ふく子は「今回は母親同士の問題をテーマにしており、観客には親子の絆を考えながら観てもらいたい」とコメントしています。実際、藤山直美は『かたき同志』を通じて、前回の舞台同様にかめ役を演じ、高島礼子は新たにお鶴役に挑戦します。この2人の女優の化学反応にも注目です。
期待の公演概要
今回の公演は、新歌舞伎座で行われ、特別席や一般席の料金設定も多彩に用意されています。ファンの皆さんにはぜひ足を運んでもらい、生の舞台を体験してもらいたいと思います。具体的な公演情報は以下の通りです。
- - 公演名: 石井ふく子 白寿記念公演『かたき同志』
- - 公演期間: 2025年8月30日(土)〜9月21日(日)
- - 料金: 1階席13,000円、2階席7,000円、3階席3,500円、特別席14,000円
- - 一般発売開始: 2025年6月23日(月)10:00〜
- - 会場: 新歌舞伎座
- - 問い合わせ: 新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222(10:00〜16:00)
- - 詳細URL: 新歌舞伎座公式サイト
家族の温もりや涙、そして笑いが散りばめられた舞台『かたき同志』をぜひお見逃しなく。劇場で、母たちの壮絶な戦いを直に感じてください。