おにぎりせんべい銀しゃりの包材がメダルに変身!
最近、IXホールディングス株式会社の取り組みが注目を集めています。三重県伊勢市を拠点とする同社は、そのグループ会社である株式会社マスヤが製造する「おにぎりせんべい銀しゃり」の包材ロスを有効活用し、2025年に予定される伊勢志摩での「里海アクアスロン」の体験ちびっこアスロン部門の完走メダルを提供することに決めました。
伊勢志摩・里海アクアスロン2025の概要
このアクアスロン大会は、2025年7月5日に大矢浜海岸で開催される予定です。対象はトライアスロンに興味がある小学生や中学生、さらには一般参加者です。大会当日は、学年に応じた様々な部門が用意され、特に注目されるのが「体験ちびっこアスロン」です。この部門では未就学児から小学2年生までの子供たちが、スイム25m、バイク100m、ラン100mを自分のペースで泳ぎ、走り抜けるという体験が提供されます。スイムでは浮き具の使用も認められ、ランニングバイクの使用が義務付けられるなど、子どもたちが安心して参加できる環境が整っています。保護者のサポートも認められているため、子供たちが頑張る姿を見守ることができます。
包材ロスの新たな活用法
マスヤでは、食品ロス削減や資材削減に力を入れています。パッケージをコンパクト化することで、年間5600kgの包装材料を削減するなど環境への配慮に取り組んでいます。また、植物由来のインクを使うことで、石油資源の使用量を減少させる努力も行われています。
それでも、業界のルール変更や原材料調達の影響で避けられない包材ロスが生まれます。そこで落ちた包材をリサイクルするための新しい試みとして、株式会社REMAREと連携し、包材を粉砕して形を整え、メダルとして生まれ変わらせたのです。このプロセスによって、昔の包材が使われ、完成したメダルに大会のロゴが印刷され、リボンが付けられて参加者へと手渡されます。
意識を変えるきっかけに
このメダルは単なる記念品ではありません。子どもたちがこのメダルを受け取り、自分たちが普段使っているプラスチック包材がリサイクルされて新たな形になったことを知ることが、環境問題に対する意識向上に繋がることを期待しています。また、今年からは伊勢志摩・里海トライアスロン大会との連携で、ペットボトルキャップの回収活動も開始しました。この回収活動も子どもたちに環境に対する関心を高める良い機会となります。
将来の展望
JV活動を通じて、来年度の大会では、回収したペットボトルキャップを用いて新たなメダルを製作する計画が立てられています。このように、地域と連携しながら持続可能な取り組みを進めていくことは、未来に必要な意識や行動の礎となるでしょう。
IXホールディングス株式会社は、地域の課題に真摯に向き合いながら、持続可能な未来を築いていくための新たな一歩を踏み出し続けています。食品ロス削減やリサイクル活動を通じて、より良い未来に繋がるよう今後も注目していきたいものです。