ベルリン・フィルハーモニーが河口湖で自然と音楽の共演を実現

自然の中で響く音楽、ベルリン・フィルの新たな挑戦

2025年7月、山梨県富士河口湖町にて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「ヴァルトビューネ河口湖2025」が開催されることが発表されました。この記者会見には、楽団の役員であるフィリップ・ボーネン氏が出席し、自然の中での音楽体験の意義について語りました。

ボーネン氏は、ベルリン・フィルが日本を訪れるのはこれで25回目で、これまでに200回以上の公演を行ってきたと述べましたが、ヴァルトビューネのプログラムをベルリン以外で演奏するのは初めてのことだと伝えました。

壮大な自然と音楽の共鳴

この歴史的なプロジェクトは、例年行われるベルリンの夏の終わりを告げる野外コンサート、ヴァルトビューネを日本の美しい自然の中で再現することを目指しています。ボーネン氏は、河口湖の自然環境がヴァルトビューネと非常に似ていると強調し、このステラシアターが音楽を体験する理想的な場所であることを語りました。

彼はまた、町をあげての歓待に感謝の意を示し、音楽を通じて町と訪問者との新しい絆が生まれることを期待しています。「このコンサートは、ヴァルトビューネの伝統と日本の聴衆との深い関係を結びつける試みだ」と語り、両者の間に新たなイノベーションを生むことを誇りに思っていると述べました。

指揮者グスターボ・ドゥダメルとの共演の意義

この公演の指揮を務めるのは、グスターボ・ドゥダメル氏です。彼とベルリン・フィルとの初めての共演は2008年のヴァルトビューネでした。以来、彼は楽団の重要な音楽的パートナーとして活動しており、今回の日本公演に対する期待が高まっています。ボーネン氏は、この特別な公演がどれほど意味のあるものであるかについても言及しています。