平和のための音楽劇！多国籍アンサンブルが日本で共演する特別公演

平和のためのコンサート：音楽がもたらす希望のメッセージ

2025年、日本、韓国、バチカンにおいて、ブラジルの『オーケストラ・クリアンサ・シダダン（OCC）』が開催する「平和のためのコンサート」。このコンサートは、「芸術に戦争はない」という理念を掲げ、多文化交流および平和の価値を音楽で伝える試みです。音楽の力によって、人々の対話と国際的なつながりを育み、平和のメッセージを広めることが目的です。

多国籍の若者たちが共演

このコンサートには、ブラジル、韓国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、イスラエル、イランなど、各国から集まった25人の若者が出演します。中には戦争や紛争の影響を受けた方々もおり、心に深い傷を抱えつつも、音楽を通して平和の種をまこうとしています。彼らの演奏は、ただ音楽を奏でるだけでなく、平和を築くための強いメッセージを共有する場になることでしょう。

OCCの使命とその歩み

『オーケストラ・クリアンサ・シダダン』は、ブラジルで設立された音楽教育団体で、厳しい環境に置かれた若者たちに無償で音楽教育を提供しています。創設者であるジョアオ・ジョゼ・ロシャ・タルジノ判事がリーダーシップを取り、若者たちに希望と文化交流の場を提供してきました。この団体は、19年間の活動の中で30以上の賞を獲得し、国連やユネスコからも評価されています。

特に、OCCは2010年に国連から社会的包摂の優良事例として認められ、2017年にはレシフェ市から「ジョゼ・マリアーノ功労メダル」を授与されています。このような活動を通じて、音楽を学ぶことができるだけでなく、若者たちが立派な市民として成長できる環境が整っているのです。

公演情報とプログラム

「平和のためのコンサート」は、2025年10月4日（土）に広島平和記念公園で無料の野外公演が行われます。11:00からは原爆ドーム近くでの演奏、さらに18:30からは広島YMCA国際文化センターでの演奏が予定されています。その他にも、韓国での公演や関西万博でのパフォーマンスなど、多くの機会があります。

プログラムには、H.ヴィラ＝ロボスやJ.バッハ、ピアソラの作品が含まれ、これらの演奏を通じて聴衆に平和のメッセージが届けられることになるでしょう。