2025年版アクサルタ自動車人気色調査の動向
2025年版「世界自動車人気色調査報告書」がアクサルタによって発表されました。この報告書は、自動車業界の車体色に関する調査結果をまとめたもので、1953年の初回以来、伝統を持つものです。今年の調査では、無彩色が引き続き市場をリードしており、特にホワイト、ブラック、グレーが主流であることが確認されました。
具体的には、ホワイトが29%でトップを維持し、次にブラックが23%、グレーが22%と続き、シンプルでクリーンなデザインの人気は依然として衰えを見せていないことが分かります。これに対し、シルバーは7%に減少し、かつての人気を失っています。しかし、ブルーは6%を保ち、最も人気のある有彩色としての地位を確立しています。これは、色の微妙な調和への関心が高まっていることを示しています。
一方、レッドやブラウン/ベージュ、グリーン、イエロー/ゴールドといった色も少数ながら存在感を放っています。アクサルタのモビリティコーティング部門技術責任者、レイ・チャオ博士は「無彩色が支配的である一方で、スタイリングに深みを与える塗装仕上げへの関心も高まっています」と述べ、2025年の自動車業界がシンプルさと洗練さを受け入れつつある様子を伝えました。
また、色の人気には地域ごとの違いも見られます。北米では、ホワイトが31%の支持を得ている一方で、有彩色の人気が高まりつつあり、ブルーが10%、レッドが7%と急増しています。この事実は、カスタマイズや個性的なスタイリングを求める動きが広まっていることを示しています。
ヨーロッパでは、控え目で上品なデザインが好まれ、グレーが26%と依然として人気です。ホワイトは25%、ブラックは22%と続き、洗練された色合いが好まれています。このトレンドは、ヨーロッパの車両スタイリング全体に現れています。
対照的にアジアでは、ブラックが26%に増えた一方で、イエロー/ゴールドが4%、グリーンが3%と、有彩色も徐々に人気を上げています。特にEV市場では、特徴的な色合いがブランドの個性を強調する手段として受け入れられているようです。
アクサルタの上席副社長であるロバート・ループ博士は、この調査が各地域の文化や顧客の好みに合った色合いを提供することを目指していると語り、同社の樹脂化学技術についても言及しています。アクサルタは、自動車生産データの分析や市場トレンドを基に、毎年色の人気ランキングを発表し、全世界での色彩の嗜好について詳しく報告しています。
このように、2025年の自動車産業における色のトレンドは、シンプルさと洗練さを基盤にしつつ、新たな色彩表現の可能性を模索する動きが広がっています。アクサルタの調査結果は、日々変化する市場の嗜好やスタイルに敏感に反応しています。