中部国際空港で自動運転車両実証実験始動
2025年3月9日、中部国際空港セントレアにて、高精度3次元地図データ(HDマップ)を用いた自動運転車両の実証実験がついにスタートします。本実験は、ダイナミックマッププラットフォーム株式会社と中部国際空港株式会社が共同で行い、航空業界における新たな技術革新を目指しています。
実証実験の背景と目的
この実証実験は内閣府の「BRIDGEプログラム」の一環として実施されます。特に空港業界は、コロナ禍以降に観光やビジネス需要が回復する中、人手不足が顕在化しています。そのため、自動運転技術を導入することで、効率的な運営と安全な移動手段を提供することが求められています。
現在、空港内での自律的なモビリティの運行には、通常のカメラやセンサーでは捉えきれない情報を含むHDマップが必要です。この新しいマップを用いて、他車両の動態情報などを統合したダイナミックマップの開発を目指します。まずは自動運転レベル2からスタートし、次第に自動運転レベル4の実現へとつなげる計画です。
実験の内容と流れ
具体的には、株式会社ティアフォーが担当する自動運転EVバス「Minibus」が、空港内の制限区域を走行します。この走行ルートには、トーイングトラクターや旅客バスを想定した2つのルートが組まれており、片道距離はそれぞれ約1.3kmと1kmです。
- - 走行ルート:航空機が駐機するスポットやサービスレーンを含むルートを選定。
- - 使用する技術:高精度3次元地図(HDマップ)を駆使し、交通ルールに沿った安全な運行を実現。
このようなテクノロジーを活用することで、空港の特有の構造や交通ルールを理解した上で、よりスムーズに自動運転が行えるようになります。
実証実験の期間と詳細
実証実験は2025年3月9日から11日間で行われ、以下の内容で進行します。
- - 対象エリア:中部国際空港セントレアの制限区域(第1ターミナル〜第2ターミナル周辺)
- - 運行主体:株式会社ティアフォー
- - 使用する車両:ティアフォー社製自動運転EVバス「Minibus 1.0」
- - 最高速度:30km/h(制限速度内)
この実証実験を通じて、ダイナミックマッププラットフォームは空港内での自動運転に必要なデータベース構築と、実際の運行プロセスの確認を進めることが期待されています。
未来の航空イノベーションへ向けて
ダイナミックマッププラットフォームは、高精度3次元データの提供を通じて、自動運転だけでなく多様な産業の発展に寄与することを目指しています。
技術の進展により、安全で効率的な空港運営が実現する日も近いのではないでしょうか。航空業界の新たな未来にご注目ください。