ファッションショーの舞台裏に迫るドキュメンタリー
テレビ大阪のドキュメンタリー番組『ドキュメンタリー7』は、社会的に支援を必要とする人々にスポットライトを当てることを目的としており、その第25回目の放送ではフィリピン・マニラにてスラムに暮らす子どもたちを主役にした感動のファッションショーに密着しました。ファッションショーを通じて、大学生たちがどのようにして子どもたちの夢を叶えていくのか、そのプロセスに迫ります。
スラム暮らしのリアル
フィリピンの首都マニラは高層ビルが立ち並び、経済成長が著しく進んでいますが、その影の部分として多くのスラム地域が存在しています。約5万人以上の子どもが路上生活を強いられており、その生活は厳しく、夢を抱くことすら難しい状況です。
ここで始まったファッションショーは、10年以上前から毎年開催され、その舞台を通じて子どもたちに希望を与えています。
プロジェクトの始まり
このプロジェクトを仕掛けたのは、NPO法人「DEAR ME」の代表・西側愛弓さん。学生時代に目にした、貧しい服を着た子どもたちの姿が心に強く残り、ファッションを通じて社会に貢献したいという思いから活動を始めました。彼女のビジョンは、子どもたちが自分の夢を追う手助けをすることです。
大学生たちの挑戦
このファッションショーで衣装を提供するのは、大阪成蹊大学の芸術学部の学生たちです。昨年は初のコラボレーションとなり、60人ものモデルがランウェイを歩くなど大規模なイベントとなりましたが、現場は混乱を極め、反省点も多く浮き彫りになりました。この経験を基に、今年はしっかりと連携を強化して臨むことに。実際に6月からはお互いの絆を深めるための活動を開始しました。
創造力の火花
今年の衣装制作においては、スラムの子どもたちから希望のデザインを募り、それを基に作成します。大きく「クール系」と「キュート系」の2チームに分かれ、それぞれのテーマに合った衣装を制作することが求められます。しかし、子どもたちの要望に応じつつ、統一感を持たせるのは容易ではなく、苦戦が続きます。それでも学生たちは協力し合い、アイデアを出し合って、衣装の完成に向けて努力を続けています。
SDGsへの取り組み
衣装制作にあたっては、SDGsの理念に則り、余った生地を使用することが求められましたが、必要な生地が不足するという困難にも直面しました。限られた資源をうまく活用し、アイデアを練り直すことで新たな解決策を見つけ出しました。
迎えたファッションショー当日
年が明け、いよいよファッションショーの日がやってきました。無事にショーを終えることができるのか、完成した衣装が本当に子どもたちの夢を叶えることができるのか、期待と不安が交錯する瞬間が訪れます。感動的なラストにぜひ注目してください。
番組視聴情報
『ドキュメンタリー7』は、2024年3月29日(土)午前11時から放送されます。また、放送後はTVerにて視聴可能ですので、ぜひご覧ください。その魅力を直接体感してみてください。子どもたちの夢と大学生の情熱が交差する感動の瞬間を見逃さないでください。