髙柳将太の個展「LOVE TO i わたしを、愛せ」で愛の概念を再考える

髙柳将太の個展「LOVE TO i わたしを、愛せ。」を訪ねて

日本のクリエイティブシーンで活躍している髙柳将太氏が、再び個展を開催します。タイトルは「LOVE TO i わたしを、愛せ。」で、期間は2025年8月12日から8月24日まで、ArtGallery 東急プラザ銀座にて行われます。この展示は「愛」をテーマにし、自身の視点を深く掘り下げ、さまざまな原画作品が展示される予定です。

展覧会のテーマ「愛」

「愛」という言葉には深い意味があり、人々が振り返る姿勢や心の向き方を示しています。髙柳氏はこのテーマを選ぶ中で、自分自身を愛することの重要性を再認識したと語っています。「自分を愛することで、美しい愛が他者へと広がることを信じている。」この信念が彼の作品に込められているのです。

髙柳氏の思い

髙柳氏は、前回の個展で自己の感情を開放した経験から、「自分を愛することの大切さ」を感じ、その結果、今回のテーマに愛を設定したと説明します。普段、「好き」「嫌い」といったシンプルな心情で世界を捉えがちな彼ですが、制作を通じて「愛」は更に深い概念であることを感じ、他者との関係性を通じて育まれるものだとも感じています。

自分を愛することの影響

自分を愛するということは、感情そのものを変えることではなく、自分自身を見つめ直し、肯定することに繋がると髙柳氏は提唱しています。「否定的なフィルターを持つことで、感性の違いに対して受け入れがたくなり、関係がぎくしゃくする。肯定的なフィルターを持つことで関係性は開かれる」と言う彼の視点には、深い洞察があります。これが広まることで、文化や国を超えた理解が生まれ、争いごとが減少する可能性も秘めています。

展示の意図

今回の展示では、観客自身が自分と対話できる空間を意識し、観る側の内面に静かに寄り添う作品を目指しています。映像作品との違いとして、アートは訪れる人の自由な解釈を許すもので、訪れる人が自身の記憶や想像で作品を体験し自分のものにできる特性を持っています。

最後に伝えたいこと

「上手く描けるかどうかではなく、自分の感性を好きになってほしい。」と髙柳氏は締め括ります。自身の感情や思いを表現する力は誰にでもあります。そして、今回の展示が訪れる人にとって「自分を好きになるきっかけ」となれば、彼にとってこれ以上の喜びはありません。彼の思いが込められた作品が、多くの人々に愛の大切さを伝えることでしょう。

髙柳将太のプロフィール

髙柳将太（Shota Takayanagi）は1986年愛知県に生まれ、CMやミュージックビデオなど数多くの映像作品を手掛けるクリエイティブディレクターです。2024年には株式会社Club50を設立し、さらなるクリエイティブ活動を展開しています。彼のビジョンは「生命にワクワクを」と掲げ、心の深い部分に触れる作品を提供し続けています。公式サイトでは、彼の活動やプロジェクトについての詳細も紹介されています。