若手映画作家を支援する「ndjc2025」始動
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が文化庁から委託された「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2025」が今年も始まりました。このプロジェクトは、将来の映像業界を担う若手作家を支援するためのもので、選ばれた作家には映画の企画や脚本を開発するための研修が用意されています。
選ばれた作家たち
今年の研修作家には、田中亮丞氏と中山剛平氏の二名が選出されました。田中氏は兵庫県出身で、東京学芸大学で映像制作を学びながら自主制作映画を手掛け、数々の映画祭で受賞歴を持つ才能です。中山氏は高知県日高村生まれで、彼の中編作品『したさきのさき』はPFFアワードで受賞し、国際的にも評価されています。この二人の作家たちは、今後のプロジェクトを通じて、さらなる成長が期待されます。
プロジェクトの内容
「ndjc2025」では、選ばれた作家たちが講師の指導を受けながら、オリジナルの長編映画の企画や脚本の開発を行います。また、プロジェクトの一環としてパイロット映像の制作もサポートされます。最後には映画製作者に対するプレゼンテーションが行われ、2026年3月に予定されています。このプレゼンテーションの場は、作家たちが自らのアイデアを実際の映画製作へとつなげる貴重な機会となるでしょう。
映画の未来を担う若手の注目作
さらに、このプロジェクトから生まれた作品にも注目が集まります。2022年度の開発作品『白の花実』は、すでに第73回「サン・セバスティアン国際映画祭」や第38回「東京国際映画祭」でワールドプレミア上映を果たし、2023年12月26日から全国順次公開される予定です。この作品は、次世代の監督として期待される坂本悠花里氏によるもので、若手作家の可能性を広げる一例です。
映像産業振興機構の役割
VIPOは、映画のプロフェッショナルである小泉徳宏監督や巣立恭平プロデューサー、脚本家の小坂志宝氏らを講師として迎え、充実したサポートを提供します。本プロジェクトは、優れた若手映画作家を育成するための重要な取り組みであり、次の世代の監督たちへとつながる道を開くものです。若手作家の成長に期待し、今後の発展を見守りたいですね。
すでに公式サイトでも最新情報が発表されていますので、ぜひチェックしてみてください。未来の映画界を担う若い才能にご注目ください。