ダイハツの水橋英樹氏が令和7年春の黄綬褒章を受賞！モノづくりの真髄とは

ダイハツの水橋英樹氏が令和7年春の黄綬褒章受賞

この度、ダイハツ工業株式会社の社員である水橋英樹氏が、令和7年春の黄綬褒章においてその名誉を受けました。黄綬褒章は、商業や工業などの分野で傑出した技術や実績を持つ個人に贈られる特別な賞であり、水橋氏の努力と思いが評価されたことを示しています。

水橋氏は1981年にダイハツに入社して以来、プレス加工の分野で数々の技術革新をもたらしてきました。自動車製造には多くのプレス部品が必要ですが、金属をプレスする際にはどうしても歪みが生じ、期待通りの形状にならないことが多いのです。そこで水橋氏は、マイクロメートル単位で金型の調整を行い、正確な部品製造へと導く技術を確立しました。

彼の取り組みの一つとして、金型のデータベース化とシミュレーション解析技術の活用があります。これにより、生産準備における金型の修正ロスを削減し、製品の品質を安定させることに貢献しました。これは現代の製造業において極めて重要な課題であるため、水橋氏の功績は業界内外で大きな注目を集めています。

また、社内での教育プログラムの実践も水橋氏の大きな功績と言えます。彼は基本技能から応用技術、さらには実際の製造に必要な金型補修の教育までをカバーする体系的な教育システムを導入。後進への技術継承をリアルに実現しています。特に、難易度の高い「カンコツ技能」とされる肉盛り作業や精密仕上げの米情教育に力を入れることで、業界の人材不足問題にも取り組んでいます。

さらに、公共な場での技術教育支援や、全国で開催される技能検定の委員も務めるなど、業界全体の発展に尽力してきた水橋氏。最近では、自身の経験や職人としての思いを講演形式で多くの方に伝える活動を行っています。モノづくりの楽しさや意義を広める活動は、多くの若者に影響を与えています。

水橋氏の受章は、彼自身の努力の証であると同時に、ダイハツ工業の技術力と人材育成の重要性を再確認させる出来事です。今後も彼の活躍とともに、自動車業界のさらなる成長が期待されます。