アジア初開催!ミシュラン農機用タイヤデモイベント
7月の初め、日本ミシュランタイヤ株式会社が北海道美幌町で、アジア初となる農機用タイヤのデモンストレーションイベントを開催しました。このイベントは、持続可能な農業の実現に向けた革新技術の紹介が目的です。
イベントの背景と目的
ミシュランの企業ビジョン「すべてを持続可能に」を体現するため、日本各地で農業が抱える様々な課題に対処する取り組みを続けてきました。特に北海道道東地域は、300馬力を超える大型トラクターを使った農業が普及しており、効率的な資源管理が求められています。
ミシュランの革新技術
今回のデモイベントでは、特殊な弾力性を備えた「MICHELIN AXIOBIB 2」タイヤを装着したNEW HOLLAND社のトラクター「T7.300」を使用しました。このタイヤは、超低空気圧で使用できるため、土壌を圧縮せずに作業ができるのが特徴です。
デモの内容
イベントには、約170名の農業従事者が参加しました。まずは、タイヤのフットプリント(接地面積)を比較し、超低空気圧での使用が土壌に与える影響を観察しました。VFタイヤ(Very High Flexion)は、圃場を広く浅く踏むことができるため、踏圧が少なく、免れた土壌はより健康で活力を保ちます。
収穫量向上の可能性
また、空気圧を適正に管理することによって、農業経営におけるコスト削減だけでなく、収穫量の最大4%の向上が期待できることを示しました。農業におけるタイヤコストは全体の1%程度ですが、適切なタイヤ選びが大きな違いをもたらすことを力説したのです。
参加者の声
参加した農業従事者からは「空気圧の設定でトラクションが変わることが実感できた」といった声や「タイヤ選びの重要性を再認識できた」との感想が寄せられました。このようなイベントを通じて、農業の効率化と持続可能性の向上を目指す気運が高まっています。
ミシュランの未来志向
ミシュランは、今後も持続可能な農業の推進に注力していく方針です。革新技術を駆使し、経済的かつ環境に優しい農業の実現に貢献するため、新たなサービスや製品の開発に力を入れています。2026年には、専用の空気圧管理アプリを導入予定であり、多くの農業者がこの技術を利用できるようになる見込みです。
最後に
このデモイベントは、持続可能な農業を目指すミシュランの取り組みを示す一環であり、農業者が利用可能な新しい技術とサービスを提供する場となりました。今後も、多くの農業者にとっての「真のパートナー」となるべく、革新を続けていくことでしょう。