ロンドンでの快挙!親子でのダブル受賞
2025年5月、イギリス・ロンドンで開催された『チェルシーフラワーショー2025』にて、日本の庭園デザイナー石原和幸がショーガーデン部門でゴールドメダルを、さらにその作品がベストガーデンに選出されました。また、息子の石原潤もコンテナガーデン部門において銀の評価を受け、親子揃っての受賞という快挙を成し遂げました。
チェルシーフラワーショーの歴史
「チェルシーフラワーショー」は、英国王立園芸協会(RHS)の主催で、150年以上にわたる歴史を誇るガーデンショーであり、毎年5月に行われます。入場にはチケットが必須で、15万人以上の来場者で賑わうこのイベントは、ガーデニングファンにとって欠かせない一大イベントです。石原和幸は2004年から参加しており、17回連続受賞を果たしてきました。また、今回の受賞は彼にとって13番目のゴールドメダルとなります。一方、息子の潤は初出展ながら初受賞という素晴らしい成績を収めました。
受賞作品の魅力
ショーガーデン部門:『Cha No Niwa – Japanese Tea Garden』
石原和幸の受賞作品『Cha No Niwa – Japanese Tea Garden』は、日本の茶庭をテーマにした作品で、静けさと調和を感じさせる美しいデザインが魅力です。苔や水、岩を巧みに使い、日本の庭園のエッセンスをロンドンに再現しました。この作品が認められ、最も優れた作品として「ベストガーデン」にも選ばれる結果となりました。
コンテナガーデン部門:『Secret Base – The Another Green Room garden』
一方、石原潤のデザインによる『Secret Base – The Another Green Room garden』は、遊び心を取り入れたコンテナガーデンで、限られたスペースを最大限に活かして植物の多様性を感じさせる作品です。潤の初出展にも関わらず、審査員たちから高い評価を受ける結果となりました。
石原親子のコメント
受賞のニュースを受けて、石原和幸は「親子でのダブル受賞、大変嬉しく思います。また、皆様に支えていただいてこの成果を得ることができました。感謝申し上げます」と述べ、今後も日本の庭園文化を世界に広めていく意気込みを語りました。石原潤も、「今回の経験を通して、今後さらなる挑戦を続けていきたい」と抱負を語りました。
復興への貢献
石原和幸は、長崎県出身の庭園デザイナーであり、1980年から活動を開始。日本国内外で多くの庭を手がけ、国際ガーデニングショーにおいて数々の実績を残しています。特に、苔を使った独自のスタイルは、彼を「緑の魔術師」と呼ばれるまでに評価されてきました。日本の文化を盛り出し、庭づくりを通じて地域の活性化にも貢献しています。彼の作品は、羽田空港や渋谷の公共スペースにも再現され、多くの人が訪れるスポットとなっています。
今後の展望
これからも石原親子は、国内外のガーデニングイベントでの活躍を続けることが期待されています。庭と自然の美しさを再発見し、新たな価値を創造する彼らの挑戦から目が離せません。日本の庭園文化を未来へと繋んでいく姿勢は、多くの人々にインスピレーションを与えてくれることでしょう。