白馬岩岳に誕生する食と音楽の新拠点
長野県の白馬岩岳新田エリアに、新たに食と音楽の交流が楽しめる施設「High Village HAKUBA」が2025年12月21日にグランドオープンします。このプロジェクトは、白馬に心を寄せるさまざまなメンバーが協力し、地域の再生と持続可能な観光地作りを目指して設立されたソーシャルベンチャー、株式会社Mountain High Life(MHL)が運営します。
MHLは、リゾート地の開発を行う株式会社ズクトチエと共に、これまで古民家や休眠施設をリノベーションし、宿泊や飲食の一体的な運営を行ってきました。その成果として、築160年以上の古民家を改装した「庄屋丸八ダイニング」やリノベーションホテル「旅籠丸八」があり、これらは観光客に大変人気を博しています。
食の新しい発信拠点
今回、新たにリノベーションされる「High Village HAKUBA」は、かつての「油屋旅館」を基にした新しい飲食施設です。料理をプロデュースするのは、宮崎青島の「SANBARCO」を手がけるシェフ・大上良輔氏。彼の経験を生かし、信州の新鮮な食材を使用したメキシカンフレイバーを取り入れた和の居酒屋文化に新しい風を吹き込むメニューが楽しめる絶好の場所になりそうです。
例えば、手作りトルティーヤのタコスや、和風の肉豆腐は、地元の食材とスパイスを融合させた逸品です。また、クラフトビールやナチュラルワインと合わせて楽しむ小皿料理も豊富に用意され、気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気が魅力です。
観光ニーズへの対応
最近では、スキー人口の減少や民宿の老朽化が問題となり、白馬岩岳地区では営業を休止する宿が増加しています。その一方で、「泊食分離」の傾向により、宿泊客が外で夕食をとることが増えていますが、地域の飲食店は限られており、困難な状況を迎えていることも事実です。これに対し、MHLは「High Village HAKUBA」を通じて、今後の観光客のニーズに応じた新たな外食の場を提供し、地域の魅力を再発見し発信していく予定です。
新しい交流の場
「High Village HAKUBA」はただの飲食店にとどまらず、音楽の要素も大事にしています。音楽ディレクターによる高品質な音響システムを備え、食と音楽が融合する新しい体験を提供します。四季折々の自然の中で、旅人と地元の人々が音楽と料理を通じて交流できる、地域の“旅のリビング”としての役割も果たします。
今後の頁面で、この「旅のリビング」にもスポットを当てて取り上げていきますので、楽しみにしていてください!
High Village HAKUBA 概要
- - 住所: 長野県北安曇郡白馬村北城新田11031(旧油屋旅館)
- - 営業日・時間: 冬季(12〜3月)15:00〜22:00(21:30最終入店)、
グリーンシーズン(4末〜10月末)17:00〜21:00(20:30最終入店)
おわりに
「High Village HAKUBA」は、地域活性化や社会的使命を考慮したソーシャルベンチャーの一環として、白馬の豊かな自然の中で新たな食文化を育み、旅人たちの心を温める場所になることでしょう。そのオープンを心待ちにしています。