豊見城市が進める「スポーツDXによるまちづくり」
2025年6月11日、豊見城市は西日本電信電話株式会社沖縄支店および株式会社NTTSportictと連携協定を結び、地域のスポーツ施設にスポーツDXソリューションを導入することを決定しました。この取り組みは、「マチスポ」として知られ、地域活性化や生涯スポーツの振興を目指すものです。
スポーツDXの導入について
「スポーツDX」とは、デジタル技術を活用してスポーツ情報を発信し、地域コミュニティを活性化するためのソリューションです。豊見城市内の主要なスポーツ施設に、AIカメラや配信用プラットフォームが導入され、スポーツ大会や試合の様子がより広く発信されることになります。
具体的には、豊見城市民体育館メインアリーナにAIカメラや固定カメラが設置され、また、豊崎海浜公園のテニスコートでも同様の仕組みが整えられます。これにより、地域のスポーツイベントが記録され、広く観られるようになります。特に注目されるのは、全国初となるテニスコートでの実証実験です。
連携協定の目的
連携の目的は、豊見城市が「第5次豊見城市総合計画」で掲げる地域活性化や健康づくりの取り組みを進めるための基盤を作ることです。スポーツコンベンションの推進や新たな観光プログラムの展開を目的とした計画において、当事者3者が持つリソースを結集し、地域のニーズに応える取り組みを深化させていく方針です。
各社の役割
- - 豊見城市: マチスポの実証フィールドを提供し、事業運営に関わる協力を行います。
- - NTT西日本: プロジェクトの検討や運営サポートを担当し、AIカメラの本格導入に向けた支援を行います。
- - NTTSportict: スポーツDXソリューションの提供だけでなく、施設へのサポートや運用レクチャーを実施します。
今後の展開
このスポーツDXソリューションの導入により、地域住民が日常的にスポーツにアクセスできる環境が整備され、活発な地域コミュニティの形成が期待されています。例えば、バスケットボールやサッカー、ラグビーなど16競技に対応したAIによる自動撮影機能が提供され、無人での映像製作が可能になります。これにより、スポーツ大会だけでなく、日々の練習や地域のイベントが記録され、情報発信の母体としても機能します。
地域コミュニティの活性化へ
リモート観戦環境が提供され、地域スポーツにおける新たなコンテンツづくりが進むことで、より多くの市民が参加しやすい環境が作られます。これにより、地域内のコミュニティが広がり、住民間のつながりが強化されることが期待されています。
今後、豊見城市ではスポーツDXソリューションを活用し、地域内のスポーツイベントや活動を一層盛り上げていくことが見込まれます。これにより、より活力のある地域社会の確立を目指す取り組みが進行していくでしょう。