新たなピアノ教本『TWINKLE』が登場
2025年春に株式会社東音企画から新たに刊行されたピアノ教本『TWINKLE ~耳を澄ます 身体をゆるめる~』は、多くのピアニストにとっての新たな指導書となることでしょう。著者は、教育現場で100名以上のコンクール受賞者を育ててきた実績を持つ角野美智子氏。この本は単なる練習書ではなく、音楽を愛する心を育むためのガイドとしても評価されています。
角野美智子氏の思惑
美しい音を奏でる力を育むことに重点を置いた本書は、ピアノ初心者から中上級者まで幅広い層に向けて書かれています。音楽の楽しさを体感しながら、音の豊かな表情を大切にする教育クラスを築くことが目標です。角野氏はピアニストであり、母としての経験も持ちながら、家庭で音楽がどのように親子のコミュニケーションを深めるかも考えています。
内容の特徴
本書は「聴く力」と「脱力」に焦点を当て、音楽教育に革新をもたらす内容となっています。具体的には、音の認識力を高めるための「音のしっぽをつかまえるゲーム」や、手首を柔軟にする「シェイカーリボン」など、家庭でも楽に取り組める「音遊び」としてのアクティビティが紹介されています。これらの遊びは、演奏の深みを増し、集中力を養うのに役立ちます。
「TWINKLE」 — 聴く力を育む基礎練習
前半部分では、誰もが知っている「きらきら星」をモチーフにした練習法が展開されており、美しい音をイメージしながら聴く力を高める内容です。音の質に対する意識を育成し、音色の理解を深めるためのさまざまな練習が要約されています。
「ゆるめる」 — 脱力の重要性
後半部分では、ピアノ演奏で最も重要なのは「脱力」であることに焦点を当て、無理なく演奏できる体の使い方を導きます。ここでは、身体の使い方を示すたくさんのイラストと著者自身の解説動画が付いており、視覚的にも理解しやすくなっています。音楽を奏でることが楽しくなる感覚を味わえること間違いなしです。
特別付録とイベント情報
さらに、付録として「きらきら星」のオリジナル連弾アレンジ楽譜も収められています。これにより、ハーモニーの美しさを楽しみながら演奏をすることができます。音楽を愛する子どもたちが美しい音を楽しむための教材として最適です。
新刊の発売を記念して特別講座も開催予定です。音楽を味わう楽しさや効果的なアプローチ法を共有する良い機会です。
著者紹介
著者の角野美智子氏は、桐朋学園大学のピアノ科を卒業後、ボストンにてさらなる音楽の勉強を続けました。その後、数々のコンクールで優秀な成績を収めた生徒を指導し続けており、全国規模での指導者や審査員としても活躍しています。彼女の教育法は高く評価され、多くの核心的な教育テーマを提供しています。
最後に
『TWINKLE』は、聴くことの楽しさ、演奏することの喜び、そして家庭で音楽に親しむ楽しさを教えてくれる一冊です。音楽を理解し、楽しむための新たなアプローチを見つけてみてはいかがでしょうか。