豊田と冨士発條の連携
2025-05-16 14:48:48

豊田通商と冨士発條、車載用電池部品で手を組む新たな連携の始まり

豊田通商と冨士発條の新パートナーシップ



2023年6月、豊田通商株式会社は、車載用電池部品の製造を行っている冨士発條株式会社との間で出資契約を締結しました。この契約により、豊田通商は冨士発條の34%の株式を取得し、これに伴い冨士発條は持分法適用会社として豊田通商の傘下に入ります。これは、両社の連携をさらに強化するための重要なステップです。

出資の背景



冨士発條は、培ってきた精密部品の設計・製造技術を駆使し、車載用電池のセルケースおよびセルカバーの生産において日本市場でトップクラスのシェアを誇っています。一方の豊田通商は、電動車の市場ニーズの多様化に対応し、車載用電池事業を次世代の戦略的な成長分野として位置づけています。その中で、両社は今年の7月にアメリカで新たに設立した合弁会社「FUJIHATSU & TOYOTSU Battery Components, North Carolina LLC(FTBC)」を通じて、製造・販売を行い、さらなる協業を進めています。

出資の目的



今回の出資契約は、電動車ニーズの急速な多様化に応じて電池サプライチェーンを強化し、両社の連携を深めることを目的としています。FTBC事業では、製造体制を強化し、時代の要請に沿った生産規模や製品ラインナップの充実を図ります。また、豊田通商は商社としての機能を利用して、冨士発條の国内における製造、調達、販売の面でスムーズな連携を取り進めていく予定です。

将来の展望



今後、両社はFTBCを通じて得た製造ノウハウや技術、さらには豊田通商の広範なグローバルネットワークを融合させ、新たな地域での製造拠点の展開を視野に入れて動き始めます。これにより、電動車の普及における核心的な部品であるセルケースおよびセルカバーの安定供給が可能となり、次世代の車載用電池市場における競争力を高めることが期待されます。

終わりに



豊田通商の冨士発條への出資は、電動車市場の発展に寄与するだけでなく、グローバルな電池サプライチェーンを強靭化し、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた道筋をつけるものです。今後の動向に注目が集まる中、両社の新しい試みがどのように進展していくのか、期待が高まります。


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