アンガールズ田中の文庫エッセイ、心に届くユーモアが詰まった一冊
2026年3月2日、アンガールズの田中卓志による初エッセイ集『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』が文庫版として刊行されます。この作品は、2023年に発売されたデビューエッセイの文庫化であり、文庫版特有の書き下ろしや対談も収録されています。
是非読んでほしいエピソードたち
本作には、田中氏の様々なエピソードが詰め込まれています。「最高の食事」では母のお弁当の思い出が語られ、やがて「ベスト・エッセイ2022」にも選出されたことが話題となりました。また「いじめっ子とお笑いと」では初めてお笑いを意識した時を、友情に焦点を当てた「相方か友情か」では相方である山根良顕との出会いが描かれています。
感動的でありながら笑いも誘うこれらのエピソードは、田中氏のキャリアや人間性を深く理解する手助けになります。特に、「結婚の条件」で触れられるプロポーズの失敗談は、思わず声を出して笑ってしまうことでしょう。
注目の書き下ろしエッセイ
文庫版では、2025年12月に二級建築士試験合格を果たした田中氏が、その裏の奮闘や困難をユーモラスに綴った書き下ろしエッセイ「建築士になる」が用意されています。彼の苦労や笑い、涙のエピソードを通じて、単なる成功譚ではなく、その過程の大切さが伝わってくることでしょう。
穂村弘との対談
さらに特筆すべきは、歌人の穂村弘との対談「『ジャンガジャンガ』という魔法」が収録されている点です。対談の中で田中氏と穂村さんは、お互いの印象や、エッセイを書く技術について活発に意見交換します。この会話の中で明らかになる双方の哲学やユーモアは、読者に新たな見地を提供することでしょう。
日常に潜む「ちょっと不運」の魅力
田中氏の芸風に見られるユーモアの根底には、日常の「ちょっと不運」な出来事が深く関与しています。穂村さんが言及するように、これらのエピソードは、多くの人が感じるけれども見過ごしがちな瞬間を浮き彫りにしています。彼のエッセイを読むことで、何気ない日常が持つ豊かな感情の数々に改めて触れることができるでしょう。
最後に
『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』は、ただのエッセイ集ではなく、人生のささやかな喜びや悲しみを、ユーモアを交えながら真摯に描いた作品です。ただの読み物として楽しむだけでなく、人生観を豊かにしてくれる一冊として確固たる地位を築いていることは間違いありません。次の3月を楽しみに待ちながら、田中氏の新たな挑戦に心を躍らせる読者の姿が目に浮かびます。皆さんも、この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。