音楽の哲学を探求
2026-04-20 12:39:14

仲道郁代9年目リサイタルシリーズ 音楽の哲学を探求する

仲道郁代のリサイタルが迎える9年目



仲道郁代によるリサイタルシリーズ「The Road to 2027」が、いよいよ9年目を迎える。このプロジェクトは、仲道が30年間の歴史を経て、2018年にスタートしたものである。今年のテーマは「音楽の哲学」。これをテーマに、5月から6月にかけて西宮、浜松、名古屋、東京でのツアーが行われる予定だ。

先日開催された記者懇親会では、特別ゲストとして音楽評論家の柴辻純子氏が招かれ、仲道が生前の研究家・故諸井誠氏との共同プロジェクトについて語った。当時の思い出や現在の取り組みについての興味深い対談が展開された。

仲道は長年にわたりベートーヴェンの音楽と向き合い続けており、「それぞれのソナタに試みや概念をテーマに据えることで、音楽の意味が明確になった」と語る。諸井氏との研究を土台に、彼女は様々な視点から音楽を深く探求してきた結果、音の一つひとつに意味を持たせる確信を得たという。「楽譜を読み解くための裏付けができたからこそ、自由に自分だけのベートーヴェンを響かせることができている」と振り返った。

今年のプログラムには、ベートーヴェンの最後の三大ソナタ(第30番、31番、32番)と、シェーンベルクの「6つの小品」を組み合わせたものが用意されている。異なるアプローチによる両者が、心の深い部分に触れる作品であると仲道は考えている。「シェーンベルクの後に32番を聴いてみてください。彼の音楽に感じる不条理や無常さ、そのアフォリズム的な世界に触れることで、ベートーヴェンが生き生きとした姿で人間味あふれる一面を問いかけているのを、より強く感じられると思います」と期待を込めて語る。

また、近年のベートーヴェンのピアノ室内楽やフォルテピアノによるソナタ全曲シリーズが、仲道にとって大きな糧になったことも明らかにした。「楽譜に対する光の当て方が何重にも重なり、より多層的に音楽を読み解けるようになった。諸井先生が言っていたモチーフが、今ではまるで『言葉』のように感じられる」とし、ベートーヴェンが伝えたいメッセージを自らの多様な視点で表現する喜びを語った。「音楽の哲学」は、自身の存在を見つめ直し、人生の思いを音にするプログラムだとし、特に最後の三つのソナタを音楽として表現できる瞬間を心待ちにしていると力を込めた。

音楽の真髄である「音楽の哲学」を仲道郁代が提示する今回のリサイタル。観客には、彼女が探求してきた音楽の深いところに触れる貴重なチャンスである。

公演情報


The Road to 2027 仲道郁代 ピアノ・リサイタル 音楽の哲学


  • - 日時・場所:
2026年5月23日(土)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
TEL:0798-68-0255
2026年5月30日(土)アクトシティ浜松中ホール
TEL:053-451-1114
2026年6月6日(土)宗次ホール
TEL:052-265-1718
2026年6月14日(日)サントリーホール
TEL:0570-00-1212

この機会にぜひ生の演奏に足を運び、仲道郁代の音楽を体感してほしい。


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