岐阜県の後席シートベルト着用率向上の背景
2024年2月14日、JAF岐阜支部が行った後席シートベルト着用状況調査の結果が発表され、岐阜県の一般道路における着用率が61.5%に達しました。これは前年の54.5%から大幅な向上を示しています。また、高速道路では90.1%と、全国平均を上回る値を記録しました。 一方で、運転席や助手席と比較すると依然として後席の着用意識が低いことも明らかとなりました。
調査の背景と結果
岐阜県では、2008年から後席シートベルト着用が法的に義務化されており、今では15年が経過しています。この取り組みの効果が徐々に現れ始めているものの、全国平均と比較しても後席着用率がまだまだ低いことは課題です。
例えば、岐阜県の運転席は99.3%、助手席は97.7%と非常に高い着用率であるのに対し、全国の平均における後席着用率は45.5%という厳しい現実があります。
交通安全イベントの開催と必要性
JAF岐阜支部では、さらなる着用率向上を目指し、小学校での体験型授業「スクールセーフティ事業」を行っています。これは児童にシートベルトの重要性を実感してもらうためのもので、シートベルト効果体験車を使い、時速5kmでの疑似衝突体験を提供しています。このような経験を通じて、子どもたちが家庭に帰り、家族全員でシートベルトの重要性を共有することを目指しています。
2024年度は岐阜県内の24の小学校を訪問しました。参加した児童たちがその経験をどのように受け止め、家庭での意識につながるのかが今後の重要な課題です。
事件の影響
岐阜県では、2024年中に自動車乗車中に亡くなった方の中で、シートベルトを着用していなかった方が非常に多かったことが指摘されています。その中で、シートベルト非着用者の死亡者数は12名で、彼らが着用していたら命が助かっていた可能性が高いとされています。
特に、事故が起こった場合に後席の人々がシートベルトを着用することの重要性は、もっと強調されるべきでしょう。交通安全イベントやセミナーを通じて、市民への啓発がますます重要となってきています。
効果的な啓発活動
岐阜県では、今後も岐阜県警や自治体、商業施設と連携し、交通安全イベントを開催していく予定です。具体的には、以下の日程でシートベルト効果体験車のイベントが予定されています:
- - 3月15日(土)・16日(日): カラフルタウン岐阜、10:00~16:00
- - 3月29日(土): 岐阜メモリアルセンター長良川競技場、11:00~13:30
- - 4月6日(日): JR岐阜駅前 信長ゆめ広場、10:00~16:00
これらの機会を通じて、岐阜県民全体の交通安全意識が向上することを願っています。何より、交通事故から命を守るために、シートベルトの着用が不可欠であることを忘れないでほしいです。
安全への意識を高める活動にご協力をお願いいたします。