大阪での給油トラブルに潜む危険
車を運転する際には、燃料切れに注意が必要ですが、もう一つ懸念されるのが「燃料の入れ間違い」です。JAF(日本自動車連盟)大阪支部が発表したデータによると、2024年4月から2025年3月までの1年間で、大阪府内では2871件の救援が燃料切れによって発生しています。この数字は、常に上位に位置するトラブルの一つです。
燃料の入れ間違いとは?
燃料の入れ間違いとは、特にセルフスタンドで給油する際に、異なる種類の燃料を車に入れてしまうことを指します。例えば、レギュラー車にハイオクを入れたり、ハイオク車に軽油を入れたりするケースです。これらは一見無害に思えますが、エンジンに深刻なダメージを与えることがあります。特に、峰の高い負荷がかかるサーキット走行や、急加速を行った際に被害は拡大する恐れがあります。
入れ間違いの際の対処方法
1. レギュラー・ハイオク車両に軽油を入れた場合
この場合、絶対にエンジンを始動したり、電源をONにしたりしてはいけません。軽油はガソリンエンジンには適していないため、エンジンが壊れてしまうかもしれません。すぐに整備工場に連絡し、燃料交換を依頼する必要があります。
2. ハイオク車両にレギュラーガソリンを入れた場合
この場合は、使い方に少し注意が必要です。急加速を避け、高負荷の運転を避けることで、エンジンへの影響を減らすことができます。しかし、最終的には専門の整備士に確認をしてもらうと安心です。
3. レギュラー車両にハイオクガソリンを入れた場合
こちらは基本的には問題ないとされていますが、頻繁にハイオクを入れることは避けるべきです。燃費に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。
給油時の注意点
特に帰省や旅行などで、普段とは異なるセルフスタンドで給油する際には、ノズルの色や自分の車種に注目しましょう。また、レンタカーの場合も同様に注意が必要です。余計なトラブルを避けるためにも、給油時は慌てず、自分の車の仕様を再確認することが大切です。
万が一、燃料の入れ間違いに気が付いた際は、すぐにガソリンスタンドのスタッフに相談するか、JAFロードサービスに連絡してください。適切な対処を行うことが、さらなるトラブルを防ぐための第一歩となります。
さいごに
燃料の入れ間違いによるトラブルは、ちょっとした不注意から始まります。しかし、正しい知識と対処法を知っていれば、万が一の時でも冷静に行動することが可能です。安全なカーライフを送るために、事前に知識を身につけておきましょう。