展覧会「千変万化する恋」について
2026年5月15日から6月2日まで、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館で特別企画展「千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き」が開催されます。この展覧会では、恋愛というテーマを中心に、日本映画の歴史をたどります。
映画と恋愛の結びつき
明治時代に「恋愛」という言葉が生まれて以来、恋はさまざまな思想や文化の中で議論されてきました。特に昭和初期には、恋愛に関する認識が人々の日常生活に浸透し、日本映画もまた、トーキーの導入などで新たな発展を遂げました。恋愛と映画は、これまで密接に関連してきたと言えるでしょう。
展示の内容
展示では、演劇博物館の豊富な資料をもとに、日本のロマンチック・コメディ映画が描く恋の姿を紹介します。新婚夫婦の葛藤や喜び、都市文化の中で恋に悩むモダンガールの姿、戦時中の自由恋愛の模様など、さまざまな側面から恋愛の変遷を浮き彫りにします。
各章の内容詳細
1.
新婚夫婦の恋のかたち
ここでは、戦前から戦後にかけて制作されたロマンチック・コメディを通じて、映画がどのように結婚観や家族観を形成してきたのかを考察します。特に、新婚夫婦の理想と現実の間で生まれるズレに注目します。
2.
モダンガールの恋模様
1920〜30年代にスクリーンに映し出されたモダンガールは、当時の映画において否定的に描かれることもありましたが、ロマンチック・コメディでは彼女たちが自らの魅力を発揮し、愛を実現しています。これを通して、当時の女性表象の多様性を見ることができます。
3.
戦争と揺れ動くロマンスの行方
戦中から敗戦直後の映画を取り上げ、抑圧された男女の性愛表現がどのように復活していったかを探ります。戦争が与えた影響を理解する重要な章です。
4.
都会にきらめく恋
震災や戦災から復興した東京を舞台に展開されるロマンチック・コメディを取り上げ、都市で生じる華やかな恋の変遷を考察します。
5.
ジェンダー規範の揺らぎ
ヒロインたちが規範に囚われない自由な姿を描くロマンチック・コメディを通して、戦後の社会変化がどのように反映されているのかを読み解きます。
6.
さらに千変万化する愛
1970年代以降の恋愛表現の変遷を見つめ、恋愛文化がいかに変化してきたかを探ります。
7.
小説から映画へ
多くの恋愛映画の原作を提供した小説家たちを特集し、彼らの作品がどのように映画化され、日本映画に影響を与えてきたかに焦点をあてます。
8.
東アジアの映画とドラマの中の恋
韓国、中国、台湾の映画やドラマを取り上げ、国を超えたリメイクや翻案のあり方を考察します。
ご来場のご案内
本展は入場無料で、早稲田大学演劇博物館の2階にある企画展示室で行われます。開館時間は10:00~17:00で、火曜日と金曜日は19:00までの特別延長営業も実施しています。魅力あふれる恋の物語をぜひ会場で感じてください。