名将陸川章が綴る新刊、『負けるが勝ちだわや東海大学男子バスケットボール部の成功哲学"
4月11日(金)、株式会社竹書房より新刊『負けるが勝ちだわや東海大学男子バスケットボール部SEAGULLSの成功哲学』が発売される。この本は、私たちがよく知るバスケットボールの名将、陸川章氏がその47年にわたるバスケット人生を振り返り、いかにして選手たちを育ててきたのかを深く探る内容となっている。
陸川氏は東海大学男子バスケットボール部「SEAGULLS」の監督として、全日本大学選手権(インカレ)で7回の優勝を飾るなど、数々の栄冠を手にしてきた。その背景には、彼が培ってきた「負けないバスケット」と「チームは家族である」という信念がある。これらのフィロソフィーがどのように指導に影響を与え、成功を掴む力となったのかが綴られている。
陸川章氏の歩み
著者の陸川氏は1962年、新潟県に生まれる。新潟県立新井高校でバスケットボールに出会った彼は、日本体育大学に進学し、スターターとして活躍。卒業後は日本鋼管に所属し、日本リーグで2回の優勝とMVPを獲得している。また、11年間日本代表選手として国際試合に挑み、キャプテンを務めた経験も持つ。
その後、アメリカ・カリフォルニア州でコーチ留学をし、コーチング技術を磨いた陸川氏は、2001年に東海大学男子バスケットボール部の監督に就任する。以降、彼は数多くの選手をBリーガーとして巣立たせ、大学バスケット界に多大な貢献を果たしてきた。2024年には監督を退任し、2025年度からアソシエイトコーチとして新たな舞台へ進む。
本書のポイント
本書では陸川氏の経験から紐解かれる数々のエピソードが語られている。彼の指導法は「怒らない指導」に根ざしており、選手たちの個性を重視する姿勢が感じられる。また、チームの成功を裏付ける独自のバスケットスタイルや、Bリーグがもたらした影響についても触れられている。
特に注目すべきは、陸川氏が培った「恩人・デイブ・ヤナイ氏からの教え」をはじめ、多くの恩人たちへの感謝の気持ちと影響力である。彼の成長を支えた人々との関わりや、バスケットボールを通じた人間関係の大切さが強調されている。
終章に向けて
最後の章では、監督としての一区切りを迎える陸川氏の心情や、選手たちへの思いが語られている。大学バスケットボール界の未来に向けた提言も多く、これからのバスケットボールの成長に寄与する内容が盛り込まれている。
新刊『負けるが勝ちだわや東海大学男子バスケットボール部SEAGULLSの成功哲学』は、ただのスポーツ書に留まらず、人生を学ぶための貴重な教科書でもある。ビギナーからベテランまで、すべてのバスケットボールファンにとって必見の一冊となるだろう。