HondaがSAF活用促進事業に参画し、環境保護へ貢献

HondaのSAF活用促進事業への参加

近年、環境意識の高まりとともに、企業の持続可能性への取り組みが重要視されています。その中で、本田技研工業（Honda）と日本通運（Nippon Express Holdings）が連携し、東京都が実施するSAF（持続可能航空燃料）活用促進事業に参画することが発表されました。これは、航空貨物輸送におけるCO2排出量削減を目的とした重要なステップです。

SAF活用促進事業の概要

東京都のSAF活用促進事業は、航空貨物輸送における企業のScope3に対応するため、持続可能な航空燃料（SAF）を利用することで、全体のCO2排出量削減を目指す取り組みです。この事業には、日本通運が貨物代理店として選ばれ、2024年8月から本格的に運用が開始される予定です。さらに、Hondaが荷主として参画することで、SAFの活用が葉持続的に拡大していくことが期待されます。

Hondaと日本通運の連携

Hondaは、2025年1月31日までの取引基本契約を日本通運と締結したことにより、SAFを利用することで削減されたCO2量に対する証明書を発行します。これにより、Scope3におけるCO2排出量削減の活動が強化され、Hondaの環境への取り組みを支えるシステムが構築されます。グローバルな成長を続けるHondaですが、その成長に伴う環境負荷の軽減も重要なテーマとなっています。

サステナブル・ソリューションの推進

この取り組みは、NXグループの重要課題である「サステナブル・ソリューションの開発・強化」の一環として位置付けられています。NXグループは、「NX-GREEN SAF Program」や「SAF Flight Initiative」への参画を通じてSAFの利用促進に努めており、2030年までに2013年比でCO2自社排出量を50％削減することを目指しています。また、2050年までにカーボンニュートラル社会の実現を目指す姿勢を示しています。

気候変動への取り組み

気候変動への対応は、企業にとって避けて通れない課題です。NXグループは、2023年5月にはScience Based Targets initiative（SBTi）の認定取得に向けてのコミットメントレターを提出しました。これによって、より科学的根拠に基づいた目標設定と行動を進める意識が高まっています。日本通運が提供するSAFの利用を含め、積極的な取組が今後も期待されます。