Ninajirachiのデビューアルバム『I Love My Computer』で切り開く音楽の未来

Ninajirachiのデビューアルバム『I Love My Computer』

オーストラリア出身の新進エレクトロニックアーティスト、Ninajirachi（ニーナジラーチ）が待望のデビューアルバム『I Love My Computer』をリリースしました。このアルバムは、彼女が自らの音楽的アイデンティティを確立し、ダンスミュージックの新たな形を探求するための重要な一歩となります。

Ninajirachiのアーティスト名は、ポケモンの「ジラーチ」に由来しており、他にも櫻坂46「承認欲求」のリミックスを手掛けるなど、日本でも注目されています。彼女は独自のスタイルで“ガールEDM”ジャンルを牽引しており、2024年に発表されたEP『girl EDM』以来、その影響力はますます強まっています。

さて、アルバム『I Love My Computer』は、現実世界と限界のないイマジネーションの架け橋を築くことを目指しています。「私は、誰よりも多くの時間をコンピューターと過ごしてきました。コンピューターは、私が何者なのかを教えてくれて、良くも悪くも私を育ててくれました」と彼女は感情を込めて語ります。彼女にとって、コンピューターはただの道具ではなく、音楽を創造するための重要な楽器なのです。

このアルバムでは、EDMの伝統的な要素だけでなく、様々なジャンルの要素を取り入れ、聴く人々を踊らせる新しい音楽体験を提供します。先行シングルの「All I Am」、「Fuck My Computer」、「iPod Touch」、最新シングル「Infohazard」からも、Ninajirachiの多才な音楽性が感じられます。

アルバムのオープニングトラック「London Song」では、コンピューターミュージックがもたらす機会への感謝が込められており、続く「CSIRAC」ではオーストラリア最初のデジタルコンピューターについて思いを巡らせます。その後、注目のフォーカストラック「Delete」では、SNS心理学と現代のデジタル社会についての批評が中核を成しています。

歌詞の中でNinajirachiは、「あなたの好きな曲を選び投稿した。あなたが見てくれることを期待していた」と歌い上げ、現代のデジタルコミュニケーションの微妙な心理を描写します。この曲は、2019年に書かれたものですが、アルバムのテーマに見事にフィットしています。

続く「Battery Death」や「Sing Good」は、彼女の音楽的冒険心を示す楽曲であり、コラボレーション曲「It’s You」（daineとの共演）は、アルバムの中で唯一のフィーチャリングが施されています。この曲は、二人のアーティストの化学反応が生んだもので、特に印象的です。

アルバムの締めくくりには「All At Once」があり、無限の創造性についての明確なビジョンを掘り下げ、Ninajirachiが目指す音楽の未来を象徴します。

彼女はこれまで、Laneway FestivalやLollapaloozaなどの大規模なフェスティバルに出演し、オーストラリアの様々な場所での公演を成功させてきました。『I Love My Computer』によって、Ninajirachiは名実ともにグローバルな舞台での存在感を高め、革新的で独自のスタイルを確立していくことでしょう。

新しい音楽の潮流を感じたい方は、ぜひNinajirachiのアルバム『I Love My Computer』を手に取ってみてはいかがでしょうか。彼女の音楽が描く世界観に、心を奪われることでしょう。

リリース情報

- アーティスト: Ninajirachi（ニーナジラーチ）
- アルバムタイトル: I Love My Computer
- リリース日: 2025年8月8日
- 配信リンク: Ninajirachi Official
- レーベル: NLV Records

TRACKLIST

1. London Song
2. iPod Touch
3. Fuck My Computer
4. CSIRAC
5. Delete
6. ฅ^•ﻌ•^ฅ
7. All I Am
8. Infohazard
9. Battery Death
10. Sing Good
11. It's You (with daine)
12. All At Once