JAF中国が雪上研修を実施、隊員の救援技術を磨く
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の中国本部は、2025年2月5日と6日の二日間にわたり、鳥取県江府町の休暇村奥大山でロードサービス隊員のための雪上研修を開催します。冬の厳しい気候の中での救援活動を円滑に行うため、隊員の技術向上を目的としたこの研修は、特に交通事故防止に注力しています。
昨年の冬季(2023年12月1日から2024年2月29日)において、中国地方では雪によるロードサービスの救援要請が500件を超えました。これに対応するため、今回の研修では、雪中での安全運転や救援に必要な技能を身に付けることに力が入れられています。
研修の具体的な内容
研修は、現地の研修室と駐車場を利用して行われ、座学や実技を組み合わせた内容で構成されています。以下は研修の主なプログラムです。
1.
座学: 過去に発生した冬季の事故事例についての学習を行い、どのような状況で事故が起こるのか、どのように防止するかを考えます。
2.
雪道走行: レッカー車や乗用車を用いて、雪道での走行技術と制動距離の検証を行います。これにより、どのように車両が反応するかを体感します。
3.
タイヤチェーンの効果確認: 布製タイヤチェーンの取り付け方やその効果についての実技を行い、安全性を高める技術を身に着けます。
4.
故障車両のけん引: 故障車両のけん引作業を実施し、緊急時に果たすべき役割とその技術を磨きます。
5.
スリップ、スタック車両の救援: 特に、スリップやスタックした車両に対する救援作業も重点的に学ぶ内容となっています。
雪上研修は、来る冬に向けての備えとして非常に重要です。特に積雪が多くなる時期には、道路状況が一変し、急なトラブルが発生する可能性が高まります。こうした事態に備え、JAFの隊員たちはしっかりとした知識を持ち、技術を磨くことで、安全な交通環境の実現を目指しています。
研修は外部の天候に依存するため、雪の状況によっては内容の変更や中止があることもありますが、状態が良ければ、隊員たちは実際に雪上での救援活動を体験し、その技術を身に付ける良い機会となるでしょう。このような取り組みは、事故を未然に防ぎ、安全な運転の手助けをするためには欠かせないものです。
今後も、JAFは地域の安全を守るため、ロードサービス隊員の技術向上に努めていくことでしょう。