千葉県北総花の丘公園、ウィル導入で新たなモビリティサービスを開始
千葉県印西市に位置する北総花の丘公園が、近距離モビリティ『WHILL(ウィル)』の導入を発表しました。今回のサービスは、5月1日より開始される予定で、特に体力や年齢に関わらず、すべての人に快適で自由な散策体験を提供します。これにより、里山の自然や四季の花々を楽しむ環境が整いました。
北総花の丘公園は、千葉ニュータウンの中心部にある広大な公園で、桜やバラなどが咲き誇る美しい風景が魅力です。バーベキュー施設やドッグラン、野鳥観察舎などが設けられ、多くの家族連れに親しまれています。また、ガーデニングに関する講習が受けられるインフォメーション施設もあり、地域の憩いの場として知られています。
公園はその面積約50ヘクタールを誇り、訪れる人々が思い思いに時間を過ごせる環境を追求してきました。従来から手動の車椅子の貸し出しも行っていましたが、利用者が安心して利用できる移動手段を提案する一環として、WHILLのモビリティサービスを採用しました。
WHILLは、歩行者と同じ速度でスムーズに歩道を走行できる4輪タイプのモビリティです。直感的な操作が可能で、年齢や体力、障害の有無にかかわらず、さまざまな方が快適に運転できます。特に、最大10°の傾斜を克服できる安全性と、段差や芝生、砂利道などの走破性に優れているのが特徴です。
【導入モデル】
この度導入されるモデルは、プレミアムタイプの『WHILL Model C2』と、スクーター型の『WHILL Model R』の2件です。両モデルは、5cmの段差を乗り越えられ、後輪を軸にその場で一回転が可能な小回り能力を有しています。また、リアサスペンションにより、滑らかな乗り心地も確保されています。
近年、日本では高齢化が進んでおり、2024年4月からは合理的配慮の義務化が施行される予定です。こうした背景を受け、訪日客数の増加もあり、インクルーシブな社会を実現するための環境整備が急務となっています。さて、WHILLのモビリティサービスは、保険、メンテナンス、機体管理システムを含むことで導入負担を軽減し、各施設のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
今後、北総花の丘公園とWHILL社は、インクルーシブな社会の実現に向け、共に取り組んでいく考えです。具体的な運用は2025年5月1日から開始され、貸出場所は公園内のインフォメーションセンターです。利用料金は500円/1時間で、体重115kg以下、着座時に足置きに足がつくこと、操作に必要な注意・判断力を備えることが条件となっています。
この新たなモビリティサービスにより、訪れる方々がさらに充実した自然体験を満喫できることを期待しています。北総花の丘公園は、この新しい取り組みによって、地域の憩いの場としての役割をさらに強化していくでしょう。是非、気軽に訪れてみてください。