「POLA presents BALLET TheNewClassic 2026」が全公演ソールドアウトにて閉幕
7月30日から8月2日まで新国立劇場中劇場で開催された「POLA presents BALLET TheNewClassic 2026」が、全6公演をソールドアウトの好評を博し、無事に幕を閉じました。本公演は、古典バレエを現代的にリライトするという新しい試みが特徴で、全3回連続の上演が成功裏に行われました。
クリエイティブな演出とコラボレーション
初回から携わっているクリエイティブディレクターの井上ユミコとプロデューサーの堀内將平が手掛ける今回のテーマは「躾の良い不良たち」。古典的なバレエ技法に新しい視点を加え、国境を越えたクリエイターたちとともに、磨き上げられた身体美の見せ方を探求しました。照明デザインにはヴェネチア・ビエンナーレから参加した久松夕香が担当し、衣装デザインには小嶋智子が監修したもとで、工藤花観(KAKAN)と砂川卓也(mister it.)がそれぞれのパートで作品を手掛けました。
特に注目を集めたのはオープニング作品『444』で、リオン・ワトリーの振付を身にまとった飯島望未が圧倒的な存在感を披露し、会場の雰囲気を一変させました。スモークと光に囲まれたパフォーマンスは観客の心を掴む素晴らしいものとなりました。
各作品の魅力
続く作品『眠れる森の美女』からのローズ・アダージョでは、中村祥子が演じるオーロラ姫がこれまでのイメージを超えた新たな女性像として描かれ、会場を静けさで包み込みました。生花の赤い薔薇が舞う華麗な舞台と、秦絢子による美しいピアノ伴奏が相まって、観客は幻想的な世界に引き込まれました。
また、現代的なアプローチで表現された『Coppélia』では、AIに恋する青年の物語が展開され、横山瑠華の演じるAIが新たな視点を提供しました。音楽もシンプルでありながら深化したもので、久松夕香による未来的なライティングと相まって観客を魅了しました。
『ドン・キホーテ』では、ソ・ユンジョンと三宅啄未、佐々晴香と北井僚太の2組が激しいダンスバトルを繰り広げ、場内には惜しみない拍手が送られる熱狂的な演出が展開されました。一方で、幻想的な『白鳥の湖』では、日髙世菜と中島瑞生が深い美しさを表現し、従来の設定を覆す新解釈で観客を魅了しました。
第2部のレッスン
第2部では「BALLET Lesson」と題し、劇場内を稽古場として整え、12名のダンサーが次々とテクニックを披露しました。チャイコフスキーの楽曲を巧みにリミックスしたDJのパフォーマンスが新しい試みをしたことも大きな話題です。観客はまるでダンスバトルを見ているかのように感じ、終始拍手や歓声が絶えませんでした。
ホワイエの魅力と特別企画展
公演の世界観は、ホワイエでも表現されています。バレエ衣装と樹木を融合させた上野雄次の作品が訪れる人々を迎え、特に『ローズ・アダージョ』からインスパイアされた「薔薇の物語」の展示は注目の的でした。また、観客に向けたチェロの音色も旅の一部として新しい体験を提供しました。
公演後は、POLAと「BALLET TheNewClassic」のコラボレーションによる特別企画展「生命のかたち」が開催されています。会場ではバレエダンサーたちの魅力に再び出会える貴重な空間が広がっています。
終わりに
「POLA presents BALLET TheNewClassic 2026」は、表現の新たな地平を切り開く試みとして大成功を収めました。この舞台が新たなバレエのランドマークとなることは間違いありません。ぜひ一度その目で、その美しさを体感してみてください。