四国中央市立川之江小学校がARスポーツ「HADO」を導入
愛媛県四国中央市に位置する川之江小学校は、2025年度からARスポーツ「HADO」を正式に体育授業に組み入れることを発表しました。HADOは株式会社meleapによって開発された新感覚のスポーツで、世界中の2000以上の学校で導入されている人気のアクティビティです。
関心が集まる中、川之江小学校での導入が決まった理由やその影響を掘り下げていきたいと思います。
HADO導入の背景と目的
川之江小学校では、全ての児童が主体的に運動できる環境を整えるためにHADOを試験的に導入した結果、以下のような具体的な効果が確認されました。
1.
運動能力に依存しない楽しさ
HADOは運動スキルに関わらず、全ての児童が楽しむことができる特徴があります。運動が苦手な子でも初めて体育の成功体験を得ることができ、達成感を味わうことができます。
2.
学級の団結とコミュニケーションの育成
HADOのゲームプレイは仲間との相談や戦略作成を必要とするため、自然な形でのコミュニケーションを促進します。これにより学級運営においても良い影響が現れています。
3.
登校へのきっかけづくり
HADOは楽しさを感じやすく、登校が難しい傾向にある児童にとっては心理的なハードルが低くなり、遅ればせながら学校に通う理由になります。
4.
多様な学びの機会
体育の枠を超えて、戦略的思考や空間認識、協力学習など多様な学びに繋がる点が評価されました。
西本修平教諭からのコメント
川之江小学校の西本修平教諭は、HADOが運動の楽しさをみんなに提供する素晴らしいツールであると述べています。
>「運動が得意な子も不得意な子も、関係なく楽しめる点が魅力です。特に運動に苦手意識がある子どもにもプレイしてもらい、その中でコミュニケーションも生まれるため、学級経営にもプラスの効果が見込まれます。」
また、不登校気味の児童にとってもHADOが登校するきっかけとなる姿を見ることができ、意義深さを強調しています。実際に行ったイベントでは、年齢を超えて参加者が真剣勝負を楽しみ、大人を倒して喜ぶ子どもたちの姿もあったと報告されました。
HADOの特徴とは?
HADOはフィジカルスポーツとデジタル技術を融合させた「テクノスポーツ」と呼ばれています。ヘッドセットやセンサーを使って、エナジーボールやシールドを駆使して戦うこのゲームは、シンプルなルールでありながらも高度な戦略が求められます。運動の能力を問わずに誰もが同じフレームで挑戦できる次世代のスポーツとして、39カ国以上で展開されています。
地方創生AWARDグランプリ受賞
川之江小学校でのHADO導入事例は、一般社団法人公民連携推進機構が主催する「地方創生AWARD」でデジタル教育導入部門のグランプリを受賞しました。これは、川之江小学校の教育改革が高く評価された結果です。
今後の展望
川之江小学校は、今後もHADOを通じて児童との対話を重ねより深い学びへ繋げていきたいと考えています。このプロジェクトが提供する豊かな経験が、子どもたちの未来にどのように影響を与えるのか、目が離せません。
HADOの詳細や体験については、
公式サイト をチェックしてください。