小野測器が新たに電動車両レポート「Xiaomi SU7 Max」を販売開始
株式会社小野測器は、2025年5月から中国の電動スポーツセダン「Xiaomi SU7 Max」に関する新規ベンチマーキングレポートを販売することを発表しました。この取り組みは、2023年から始まった新たなチャレンジとして、中国の電動車両に焦点を当てたレポート販売を展開している中での一環です。
お客様の声に応える新しいレポート
「Xiaomi SU7 Max」を含む新しいレポートは、これまでの取り扱い車種同様に、当社の高度なエンジニアリング技術を駆使して計測データを提供します。特に、今回のレポートではお客様からの要望が多かった「NVH/ロードノイズ伝達経路解析(TPA)」の情報も新たに取り入れ、さらなる価値を提供します。
NVH(Noise, Vibration, Harshness)とは、車両の音質や振動感を測定・評価する技術であり、TPAはその分析を深化させる手法です。TPAによる解析により、車両がどのように騒音や振動を受けるかを定量的に把握できるため、開発者にとっては不可欠な情報となります。
車両開発に貢献する計測データ
当社はこのベンチマーキングレポートの販売を通じ、自動車メーカー及び関連企業が新車開発を効率的に行えるよう支援します。情報源として重要なベンチマーキングは、高度化し多様化する自動車開発において特に価値があります。特に、電動車両(xEV)の開発が進む中では、迅速な情報取得が求められており、それが車両開発の競争力強化につながることが期待されます。
今後の展望
さらに、この「Xiaomi SU7 Max」のレポートは、他の中国車両を含めた年間2~4車種のペースで計測対象を増やしていく予定です。このようにして、業界全体のカーボンニュートラル化とそれに向けた開発の効率化に寄与することを目指しています。
また、今回の新しい試みは、当社の中期経営計画「Challenge Stage IV」におけるデジタル開発へ対応する一環でもあり、今後の自動車業界においても注目される分野になるでしょう。このように、技術革新が進む現代において、我々は常に進化し続け、ニーズに応じたサービスを提供することに努めています。
小野測器について
創業1954年の小野測器は、電子計測機器の製造と販売を主軸に、様々なエンジニアリングサービスを展開しています。長年にわたり、自動車産業においても、二輪・四輪車、さらには産業用機器に対する計測技術を提供し、F1レース活動においてもその技術が寄与した実績があります。また、最近では電動車両の開発支援を通じてカーボンニュートラルな社会実現に貢献すべく、新たなビジネス領域へと進出しています。今後も自動車業界の革新に寄与し続ける企業として、引き続き注目してまいります。