新たな挑戦:FC東京とIWIが創るダイバーシティ&インクルージョン
FC東京と株式会社インテリジェント ウェイブ(IWI)は、スポーツを通じたダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の重要性を訴えるために、新たな研修プログラムと社会的投資の評価手法であるSROIを導入することとなりました。このプロジェクトは、社会貢献活動をより効果的に実施し、その成果を具体的に見える形で示すことを目指しています。
D&I研修の実施と目的
2025年6月28日、FC東京のAGFフィールドにて「インクルーシブフットボール supported by インテリジェント ウェイブ」が開催されます。このイベントでは、IWIの社員が年齢や性別、障がいの有無を問わずに楽しめるサッカーを体験します。この試みは、多様な背景を持つ人々が共に活動できる環境を創り出すことを目的としています。一般の参加者も受け入れており、地域の人々との触れ合いが期待されています。
続いて、7月19日には味の素スタジアムで、D&Iの実践研修が行われます。この研修では、観戦の多様性をテーマとしたセミナーが実施されるほか、感覚過敏の方が安心して過ごせる「センサリールーム」の視察や、弱視の方が快適に観戦できる工夫が施された機器の紹介も行われます。これらの取り組みによって、スポーツの観戦環境をより包摂的なものにしていこうとしています。
SROIを通じた評価の重要性
FC東京とIWIは、D&I研修を通じて得られる社会的インパクトを数量的に評価するためのSROI(Social Return on Investment)手法を採用しています。これは、社会貢献活動の成果を経済的価値に転換し、視覚化することで、その意義を明確化するものです。SROIを活用することで、活動の収益性を評価し、今後の戦略に生かすことができるため、多くの企業や団体が注目しています。
本プロジェクトでは、IWIの社員に対して定性調査を行うほか、イベント参加者や間接的な受益者に対しても調査を実施します。これらのデータを基に、D&I研修の効果を客観的に評価し、関係者が理解しやすい形で示すことが求められます。
今後の展望
FC東京は、SROIの結果を基に、今後のパートナーシップや地域連携をより効果的に進めることを目指しています。また、IWIは社員のD&Iに対する理解を深め、社会課題の認識向上を図ることを目的としています。
このように、FC東京とIWIは、新しい形の社会貢献に挑戦しており、D&I研修プログラムを通じて多様な人々の参加を促し、それを通じて社会全体に良い影響を与えることを期待しています。これからの取り組みがどのようなインパクトをもたらすのか、注目が集まります。
結論
FC東京とインテリジェント ウェイブの協業によるD&I研修及びSROIプロジェクトは、スポーツを通じた社会貢献の新しい形を示しています。多様性とインクルージョンがスポーツの現場でも重要視される中、これらの活動は他の団体や企業にとっても貴重な参考となるでしょう。今後の展開に目が離せません。