「運動が苦手な子どもたちのための新教材「フラッグフットディスク」
笹川スポーツ財団が開催する「スポーツ・フォー・エブリワン」は、すべての児童にスポーツを楽しんでもらうための取り組みで、このプログラムの一環として、運動に苦手意識を持つ子どもたちも楽しくプレイできる新しい教材が開発されました。その名も「フラッグフットディスク」です。この教材は、体育科教育が専門の鈴木健一准教授(山梨大学大学院)による研究成果から生まれました。
「フラッグフットディスク」の背景
鈴木准教授は、これまでの研究成果をもとに運動が苦手な児童向けの教育ツールを模索しました。特に、小学校でのゴール型ゲームに関して、運動に対する興味を高める教材が必要とされていました。「フラッグフットディスク」は、フラッグフットボールのゲーム構造を利用しつつ、子どもたちが投げたり捕ったりしやすい工夫がされています。
教材の特徴と効果
本教材は、特に投げ捕りの運動に対する児童の志向を促すことを目的に開発されました。東京都内の公立小学校4年生を対象に行われた研究では、「フラッグフットディスク」を使用した授業が実施され、その結果が注目されました。
教材の効果測定
調査結果によると、教材使用前後で児童の課題認識や方法認識が大きく変化したことが確認されました。具体的には、授業前に運動に対するマイナス評価を示していた児童の割合が減少し、プラス評価を示す児童が増加したのです。これにより、運動を楽しむ意識が強まったことが示唆されています。
さらに、友達との互いの学びを通じて、仲間や先生からの励ましが前向きに受け取れるようにも変わりました。これも「フラッグフットディスク」の効果の一つと言えるでしょう。
アンケートによる評価
また、実施されたアンケート結果も注目に値します。児童からの意見として、以下のようなポイントが挙げられました。
1.
投げやすさ:改善の余地がある。
2.
捕りやすさ:高い評価を得ており、捕まえる動作への志向を促す効果がある。
3.
プレイの楽しさ:「フラッグフットディスク」は、ゲームをより楽しめる教材であることが示され、94.3%の児童がプレイの楽しさを実感しました。
教員からの期待
鈴木准教授は、運動への苦手意識を乗り越える第一歩として、「自作ディスク」を開発しました。この教材は、どの小学校でも容易に製作できるため、体育の授業にもすぐに取り入れやすいという特徴があります。教材の操作性や飛行特性により、児童たちが意図的なプレイを選択する楽しさも味わえるとされています。
結論
「フラッグフットディスク」の導入により、運動を敬遠していた児童たちにも新たな道が開かれています。それによって、彼らが自信を持ってスポーツを楽しむ機会が増えることは、今後の教育において非常に重要な意味を持っています。この教材が広く普及し、さらなる成果を上げることを期待しています。意義のある研究を通じて、多くの子どもたちが運動に親しむことができることを願います。